豪ドル週間見通し:底堅い展開か、豪準備銀行は追加利上げの可能性

■下落、予想を下回る消費者物価指数を嫌気

今週の豪ドル・円は下落。米国の景気減速懸念の後退や株価連騰を受けてリスク選好的な豪ドル買い・円売りが観測された。しかしながら、豪4-6月期消費者物価指数が市場予想を下回ったこと、日本銀行が金融緩和策の一部修正を決めたことを受けてリスク回避的な豪ドル売り・円買いが急速に広がった。取引レンジ:91円80銭-95円90銭。

■底堅い展開か、豪準備銀行は追加利上げの可能性

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)理事会では、政策金利の0.25ポイント引き上げが予想されている。豪準備銀行は「インフレはなお高過ぎ、当分の間持続」との姿勢を維持するとみられる。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、リスク回避的な豪ドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・8月1日:豪準備銀行が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想)
・8月3日:6月貿易収支(5月:+117.91億豪ドル)

予想レンジ:92円50銭-95円50銭

《FA》