【市場反応】米6月コアPCE価格指数、伸びは21年9月来で最小、ドル売り強まる

米4-6月期雇用コスト指数は前期比+1.0%となった。伸びは1-3月期+1.2%から予想以上に鈍化し21年4-6月期以降2年ぶりで最小。

米6月個人所得は前月比+0.3%。伸びは予想通り5月+0.5%から鈍化。同月個人消費支出(PCE)は前月比+0.5%。伸びは+0.2%から拡大。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している同月コアPCE価格指数は前年比+4.1%。伸びは5月+4.6%から予想以上に鈍化し21年9月来で最小となった。所得の伸びが鈍化したにもかかわらず消費の強さが証明されソフトランディング期待が強まった。

インフレ鈍化基調の継続で米国債相場は一時続伸。米10年債利回りは3.93%まで低下した。ドル売りも継続しユーロ・ドルは一時1.1033ドルまで上昇。ドル・円はソフトランディングを期待したリスク選好の円売りも強まり139円30銭から140円30銭へ上昇した。

【経済指標】
・米・4-6月期雇用コスト指数:前期比+1.0%(予想:+1.1%、1-3月期:+1.2%)
・米・6月コアPCE価格指数:前年比+4.1%(予想:+4.2%、5月:+4.6%)
・米・6月個人所得:前月比+0.3%(予想:+0.5%、5月:+0.5%←+0.4%)
・米・6月個人消費支出(PCE):前月比+0.5%(予想:+0.4%、5月:+0.2%←+0.1%)

《KY》