来週の為替相場見通し=YCC柔軟化後の居所探る展開に

来週の外国為替市場のドル円相場は、日銀の金融政策修正後の居所を探る展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=138円50~140円50銭。

日銀は28日、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の柔軟化を発表。長期金利の変動幅はプラスマイナス0.5%程度をメドとすることを維持するものの、1.0%の利回りでの指値オペの実施を発表。長期金利の許容範囲を実質的に0.5%から1%に広げた。この措置は市場機能に配慮したものとみられているが、実際に長期金利がどの程度まで上昇するかなどが注目されそうだ。

来週は、8月相場に入り4日に米7月雇用統計が発表されることから、その結果が注目される。また、31日に中国7月製造業PMI、1日に米7月ISM製造業景況指数、2日に同ADP雇用統計、3日に同ISM非製造業景況指数が発表される。国内では31日に6月鉱工業生産、1日に1月失業率・有効求人倍率、2日に6月開催分の日銀金融政策決定会合議事要旨が公表される。