【↓】日経平均 大引け| 小幅続落、FOMCを控え方向感に欠ける展開 (7月26日)

日経平均株価
始値 32704.96
高値 32724.25(09:00)
安値 32488.52(09:16)
大引け 32668.34(前日比 -14.17 、 -0.04% )

売買高 12億6862万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆7807億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅続落、FOMC前で様子見ムード
2.朝方に小高く始まるも、その後下値探る展開に
3.売り一巡後は下げ渋る、一時プラス圏に再浮上
4.紙パや医薬品などディフェンシブが堅調な動き
5.売買代金は2.7兆円で約2ヵ月半ぶりの低水準に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比26ドル高と12日続伸した。通期の業績予想を引き上げたスリーエム<MMM>やダウ<DOW>が上昇し指数を押し上げた。

東京市場では、FOMCを目前に方向感の見えにくい展開となった。売りも買いも様子見ムードで、日経平均株価は結局小幅安で取引を終えた。

26日の東京市場は、朝方に日経平均が小高く始まった後は、先物主導で下値を探る展開を強いられた。しかし、その後は押し目買いで下げ渋り、後場はプラス圏に再浮上する場面もあった。日本時間明日未明に米国でFOMCの結果が明らかになるが、これを前に売り買いともに積極的な動きはみられず日経平均も狭いレンジでの弱含みもみ合いとなった。取引終盤は前日終値近辺での往来となったが、外国為替市場でドル安・円高方向に振れたこともあって戻し切れず、小幅ながら続落で引けた。業種別には紙パルプや電力、医薬品といったディフェンシブセクターが強い動きをみせる一方、自動車や海運、非鉄株などが軟調だった。プライム市場の売買代金は2兆7000億円台で約2ヵ月半ぶりの低水準となった。

個別では、レーザーテック<6920>が高かったほか、ソシオネクスト<6526>も売り物をこなし上昇。ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連の主力株が強さをみせた。そーせいグループ<4565>、大塚ホールディングス<4578>も堅調だった。ソースネクスト<4344>が値上がり率首位となり、オービックビジネスコンサルタント<4733>、富士紡ホールディングス<3104>、JCRファーマ<4552>などが値を飛ばし、JNSホールディングス<3627>、インフォコム<4348>などの上げも目立った。
半面、アドバンテスト<6857>が軟調、トヨタ自動車<7203>も冴えない。川崎汽船<9107>が売りに押された。IHI<7013>が大幅に下落し、三菱商事<8058>も安い。富士通ゼネラル<6755>、サイボウズ<4776>は急落。KOA<6999>も大幅安となった。DDグループ<3073>、日本エスコン<8892>も大きく値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、信越化 <4063>、中外薬 <4519>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約49円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ダイキン <6367>、任天堂 <7974>、TDK <6762>、オリンパス <7733>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約47円。

東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)電気・ガス業、(3)医薬品、(4)陸運業、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)その他製品、(3)輸送用機器、(4)鉱業、(5)海運業。

■個別材料株

△富士紡HD <3104> [東証P]
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が新規に買い推奨。
△三菱紙 <3864> [東証P]
低PBR株への資金シフトを反映。
△ソースネクス <4344> [東証P]
ソフトバンク <9434> と「ポケトーク」展開で提携。
△OBC <4733> [東証P]
第1四半期堅調決算への評価が続く。
△サイバー <4751> [東証P]
SBI証券が目標株価1150円でカバレッジ開始。
△ブランジスタ <6176> [東証G]
アクセルジャパン好調で23年9月期業績予想を上方修正。
△テセック <6337> [東証S]
4~6月期営業7割増益受け投資資金集中。
△Tホライゾン <6629> [東証S]
第1四半期経常黒字転換が株価支援。
△ウイルコHD <7831> [東証S]
株主優待制度を新設へ。
△クワザワHD <8104> [東証S]
ラピダス関連として人気。

▼サイボウズ <4776> [東証P]
6月度営業損益の赤字転落を嫌気。
▼富士通ゼ <6755> [東証P]
第1四半期営業赤字・売上高予想の引き下げ。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ソースネクス <4344>、(2)ヴィアHD <7918>、(3)OBC <4733>、(4)富士紡HD <3104>、(5)アバントG <3836>、(6)JCRファ <4552>、(7)マネフォ <3994>、(8)三菱紙 <3864>、(9)そーせい <4565>、(10)テモナ <3985>。
値下がり率上位10傑は(1)富士通ゼ <6755>、(2)サイボウズ <4776>、(3)KOA <6999>、(4)IHI <7013>、(5)DDグループ <3073>、(6)日エスコン <8892>、(7)フジコーポ <7605>、(8)アーレスティ <5852>、(9)リョービ <5851>、(10)東名 <4439>。

【大引け】

日経平均は前日比14.17円(0.04%)安の3万2668.34円。TOPIXは前日比2.29(0.10%)安の2283.09。出来高は概算で12億6862万株。東証プライムの値上がり銘柄数は775、値下がり銘柄数は945となった。東証マザーズ指数は770.03ポイント(1.98ポイント高)。

[2023年7月26日]