NY株式:米国株式市場はまちまち、追加利上げやリバランス警戒

ダウ平均は2.51ドル高の35,227.69ドル、ナスダックは30.50ポイント安の14,032.80で取引を終了した。

景気見通しへの楽観的な見方を背景とした買いが続き、寄り付き後に上昇。ただ、高値では利食い売りも強く伸び悩んだ。ナスダックは大型ハイテク株の優位性を低下させることを目的としたナスダック100指数のリバランスを24日に控えていることや、大口オプション期日を迎えたことで、終盤にかけ調整的な取引が強まった。セクター別では医薬品・バイオテクが上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。

国際的出版会社のスコラスティックス(SCHL)は四半期決算の内容に加え自社株買いプログラム拡大計画が好感され大幅高。商業銀行のキャピタルワン・フィナンシャル(COF)は昨日引け後に発表した第2四半期決算で預金総額の減少が明らかになり決算発表直後は売られたが、調整後の1株利益が予想を上回ったため上昇に転じた。

クレジットカード会社のアメリカン・エキスプレス(AXP)は第2四半期決算で1株利益は予想を上回ったものの、顧客のカード利用額が2年ぶりに低い伸びにとどまったため、総収入の伸びが予想を下回り売られた。自動車販売会社のオートネーション(AU)は第2四半期決算で調整後の1株利益が前年を下回り、自動車価格の下落で利益率低下を警告したため下落。

バイデン大統領は人工知能(AI)の脅威を警戒する必要があると、追加措置を講じることを表明した。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》