ダウ先物が46ドル高 リスク選好の雰囲気も決算控え上値に慎重さも=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:53)
ダウ先物 34596(+46.00 +0.13%)
S&P500 4520.75(+13.25 +0.30%)
ナスダック100先物 15540.25(+95.50 +0.63%)

米株価指数先物市場でダウ先物は46ドル高で推移しているほか、ナスダック100やS&P500も上昇。前日の米消費者物価指数(CPI)を受けて、市場ではFRBの利上げ期待が後退している、米国債利回りが低下し、ドルも下落する中、米株式市場にはリスク選好の雰囲気が広がっているようだ。先ほど発表の米生産者物価指数(PPI)も前日のCPI同様にインフレの緩和を示唆した。

金利上昇や景気後退に対する懸念が和らいでおり、株式市場は再び資金を呼び込んでいる模様。一方、投資家は上値に完全に楽観的になっていない印象もある。明日の米大手銀を皮切りに、来週以降4-6月期の決算発表が本格化するが、その反応が気掛かりなところもあるようだ。

上半期の米株式市場は好調に終えたが、企業収益の環境悪化を市場は過小評価している可能性が高いとの声も聞かれる。いまのところS&P500企業の第2四半期の業績見通しはネガティブな見方が優勢で、1株利益は第1四半期に続き減益が見込まれており、これは第3四半期まで続くと予想されている。

第2四半期はパンデミック以降で最も落ち込むとも見られているが、コンセンサス予想自体が、かなり下方修正されている面もあり、予想を上回る決算が多い可能性はありそうだ。

あるアンケート調査では、回答者の55%が今回の決算シーズンは株価指数を押し下げると回答。また、同数の回答者が更に多くの利益への警告が出されるだろうと見ている。なお、回答者の28%が概ね安心できるものになるとし、16%がポジティブ・サプライズを期待している。

先ほどペプシコ<PEP>とデルタ航空<DAL>の決算が発表され、時間外でポジティブな反応が示されている。デルタ航空は利益予想を上方修正し、ペプシコも売上高と利益のガイダンスを上方修正した。

(NY時間09:03) 時間外
ペプシコ<PEP> 187.35(+4.18 +2.28%)
デルタ航空<DAL> 49.68(+1.73 +3.61%)

アップル<AAPL> 190.90(+1.13 +0.60%)
マイクロソフト<MSFT> 339.44(+2.24 +0.66%)
アマゾン<AMZN> 133.36(+2.56 +1.96%)
アルファベット<GOOG> 121.42(+1.80 +1.50%)
テスラ<TSLA> 274.41(+2.42 +0.89%)
メタ・プラットフォームズ<META> 313.50(+4.16 +1.34%)
AMD<AMD> 115.30(+0.72 +0.63%)
エヌビディア<NVDA> 444.73(+5.71 +1.30%)