ダウ先物は小幅安 バイデン政権が中国へのAI関連半導体に制限検討=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間09:01)
ダウ先物 34169(-14.00 -0.04%)
S&P500 4409.00(-9.75 -0.22%)
ナスダック100先物 15048.75(-62.75 -0.42%)

米株価指数先物市場でダウ先物は小幅安で推移している一方、前日に買い戻しが強まっていたIT・ハイテク株は戻り売りに押され、ナスダック100は反落している。

バイデン政権が中国へのAI関連の半導体に販売にさらなる制限を設けることを検討と報じられ、エヌビディア<NVDA>やAMD<AMD>を始めとしたIT・ハイテク株が時間外で下落を主導。

エヌビディアやAMDなどはビジネスチャンスが失われる可能性に加え、半導体輸出の拡大は中国の報復に拍車をかける可能性がある。中国政府はすでに、サイバーセキュリティへの懸念を理由に、マイクロン<MU>製の半導体の主要顧客への販売を制限している。マイクロンは本日引け後に決算を発表する予定。

前日の米株式市場は堅調な経済指標の相次いだことから、連敗から脱出した。主要株価指数は今四半期も予想外の好調なパフォーマンスで終える勢いを維持している。S&P500の四半期ベースのローソク足は3四半期連続の陽線引けとなりそうだ。

市場は、この後のポルトガルのシントラで開催されているECBフォーラムでのパウエルFRB議長を始めとした主要中銀総裁の発言に注目している。直近の強い指標で、当初の想定以上にタカ派色を強めている各国中銀の次のヒントが出るか注目している。日本時間では22時半ころから開始し、日銀の植田総裁もパネル協議に参加。

ボーイング<BA>最大のサプライヤーの1つであるスピリット・エアロシステムズ<SPR>が前日遅くに、ストライキ中の労働者と暫定合意に達した。明日投票が行われる予定。スピリット・エアロはボーイング<BA>の737型機の機体を製造している。両銘柄とも小幅に上昇。

(NY時間09:11)時間外
スピリット・エアロ<SPR> 29.59(+0.33 +1.13%)
ボーイング<BA> 211.96(+2.53 +1.21%)

アップル<AAPL> 187.81(-0.25 -0.13%)
マイクロソフト<MSFT> 334.73(+0.16 +0.05%)
アマゾン<AMZN> 129.13(-0.05 -0.04%)
アルファベット<GOOG> 118.01(-1.00 -0.84%)
テスラ<TSLA> 250.86(+0.65 +0.26%)
メタ・プラットフォームズ<META> 285.48(-1.57 -0.55%)
AMD<AMD> 107.35(-3.04 -2.75%)
エヌビディア<NVDA> 404.60(-14.16 -3.38%)