豪ドル週間見通し:もみ合いか、5月消費者物価指数に注目

■下落、次回理事会で金利据え置きの思惑広がる

今週の豪ドル・円は下落。中国人民銀行は6月20日、実質的な政策金利とされる1年物のローンプライムレートを引き下げたが、景気・住宅市場支援には不十分との見方から中国成長見通しの下方修正が続き、株安になった。また、豪準備銀行(中央銀行)の6月理事会議事要旨で利上げ継続は僅差での決定だったことが判明した。米ドル・円相場は円安方向に振れたものの、次回理事会で金利据え置きの思惑が広がり、リスク選好的な豪ドル買い・円売りは縮小した。取引レンジ:95円26銭-97円68銭。

■もみ合いか、5月消費者物価指数に注目

来週の豪ドル・円はもみ合いか。豪準備銀行(中央銀行)は7月理事会で政策金利の据え置きを決定する可能性があるが、5月消費者物価指数が注目される。インフレ率が市場予想を上回った場合、利上げ継続観測が浮上し、リスク回避の豪ドル売り・円買いは縮小する可能性がある。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・28日:5月消費者物価指数(4月:前年比+6.8%)
・29日:5月小売売上高(4月:前月比0.0%)

予想レンジ:94円00銭-98円00銭

《FA》