NY株式:米国株式市場は下落、追加利上げによる景気後退懸念強まる

ダウ平均は219.28ドル安の33,727.43ドル、ナスダックは138.09ポイント安の13,492.52で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げにより景気後退に陥るとの懸念が再燃し、売りが先行。その後、6月購買担当者景気指数(PMI)速報値でサービス業が市場予想を小幅に上回ったことで一時下げ止まったが、製造業PMIは予想を大幅に下回っていたことで景気後退懸念がくすぶり、押し目買いは限られた。また、金利が低下したにもかかわらずハイテクも売られ、株式相場は終日軟調に推移した。セクター別では自動車・自動車部品の下落が目立った。

中古車販売のカーマックス(KMX)はコスト削減が奏功し、第1四半期決算で1株利益が予想を上回り上昇。一方、自動車メーカーのフォード(F)はコスト削減の一環で追加人員削減計画を発表したことが警戒材料となり、下落した。また、スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UA)は過剰な在庫や北米での高い売上比率を理由にアナリストが同社の投資判断を引き下げたため下落。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は店内におけるLGBT支援の装飾が禁止されたことを受けて、労組がストライキを実施したことが嫌気され下落した。

イエレン財務長官は、年内のさらなる銀行合併の可能性が強いと述べた。

(Horiko Capital Management LLC)