ミシガン大指数は4カ月ぶりの高水準 インフレも低下期待を示す

日本時間23時に6月調査分のミシガン大消費者信頼感指数の速報値が発表され、64.2と予想を上回り、4カ月ぶりの高水準となった。一方、1年先のインフレ期待は3.3%と予想を大きく下回り、前回からも大きく低下している。

インフレが緩和され、米当局が債務上限問題を解決したことで楽観的な見方が増えたことが反映された。発表元によると、今回の結果はマクロ経済の見通しが改善したというコンセンサスがほぼ得られたことを示しているという。消費者心理は前年の歴史的な低水準から28%上昇しており、再び上昇基調に転じる可能性があることを示唆している。

ただ、消費者の大多数は今後1年間は経済的に困難な状況になると予想。1年先のインフレ期待は2カ月連続で後退し、5月の4.2%から3.3%に低下した。2021年4月以来の低水準。

なお、ミシガン大学消費者信頼感指数は500件のサンプルによるアンケート調査をもとに算出されるが、速報段階では300件の調査をもとに発表される。

この発表を受けて、ダウ平均はやや上昇の動きが見られたほか、ドル円は一時戻り売りの反応が見られた。しかし、直ぐに戻している。

ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(5月)23:00
結果 63.9
予想 60.0 前回 59.2

1年先のインフレ期待
結果 3.3%
予想 4.1% 前回 4.2%

5-10年先のインフレ期待
結果 3.0%
予想 3.0% 前回 3.1%

NY株式16日(NY時間10:13)
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