【市場反応】米5月PPI、予想以上に鈍化で利上げ休止正当化、ドル売り

米5月生産者物価指数(PPI)は前月比-0.3%と、4月+0.2%から予想以上に鈍化した。前年比では+1.1%と、11か月連続で伸びが鈍化し予想+1.5%も下回り20年8月来で最低の伸びとなった。ガソリンや食料品価格の下落が奏功。変動の激しい燃料や食料品を除いた同月のコア指数は前月比+0.2%と予想に一致し4月と同水準となった。

結果は米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ休止をさらに正当化したとの見方に米国債相場は上昇。2年債利回り4.67%から4.60%まで低下した。

ドル売りも強まり、ドル・円は139円97銭から139円63銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0802ドルから1.0833ドルまで上昇した。

【経済指標】・米・5月生産者物価指数:前月比-0.3%(予想:-0.1%、4月:+0.2%)・米・5月生産者物価コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.2%、4月:+0.2%)・米・5月生産者物価指数:前年比+1.1%(予想:+1.5%、4月:+2.3%)・米・5月生産者物価コア指数:前年比+2.8%(予想:+2.9%、4月:+3.1%←+3.2%)