ダウ平均は5日続落もナスダックは大幅高 エヌビディアの決算受けIT・ハイテク株に買い=米国株前半

NY株式25日(NY時間12:43)
ダウ平均 32677.63(-122.29 -0.37%)
ナスダック 12703.23(+219.07 +1.75%)
CME日経平均先物 31005(大証終比:+175 +0.56%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は5日続落しているものの、ナスダックは大幅高で推移している。エヌビディア<NVDA>が決算を受けて大幅高となっており、IT・ハイテク株の買いが強まっている。

エヌビディアは前日引け後に決算を発表し、第2四半期の売上高見通しが予想を遥かに上回る内容だったことが好感されている。人工知能(AI)ブームからの恩恵が反映され、現在の株価上昇を十分に正当化できるとの受け止めのようだ。時価総額1兆ドルを目指しそうな流れが見られている。これを受けてAMD<AMD>など他の半導体関連銘柄やAI関連銘柄にも買いが広がっている。

ただ市場からは、「AIへの熱狂は認めるが、投資家は地に足をつけて、この分野の割高な銘柄に資金を投入しないことが重要。例えそれが強い企業であっても」との指摘も出ている。

株式市場では2つの重石が圧迫している。FRBの追加利上げ期待の高まりと米債務上限問題だ。一部のFOMC委員からのタカ派な発言や、依然として強い米経済指標もあり、ここに来て市場ではFRBの追加利上げへの期待を高めている。短期金融市場では6月FOMCでの利上げと据え置きの確率が五分五分となっているほか、7月までの利上げを75%程度織り込んでいる状況。

一方、米債務上限問題については、前日も深夜まで協議を行っていたようだが、マッカーシー下院議長は前進は見られていると述べているものの、依然として合意への兆しが見られていない。デフォルトは起こさないと市場は楽観的に捉えているものの、早ければ来週の6月1日という「Xデー」ぎりぎりまで交渉はもつれるのではと警戒している。

アップル<AAPL> 173.23(+1.39 +0.81%)
マイクロソフト<MSFT> 325.24(+11.39 +3.63%)
アマゾン<AMZN> 115.10(-1.65 -1.41%)
アルファベットC<GOOG> 125.24(+3.60 +2.96%)
テスラ<TSLA> 185.41(+2.51 +1.37%)
メタ・プラットフォームズ<META> 254.93(+5.72 +2.30%)
AMD<AMD> 119.94(+11.67 +10.78%)
エヌビディア<NVDA> 385.96(+80.58 +26.39%)