ダウ先物は111ドル安 通常取引も続落して始まりそう 午後にFOMC議事録=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:49)
ダウ先物 33021(-111.00 -0.34%)
S&P500 4140.75(-18.00 -0.43%)
ナスダック100先物 13653.75(-75.00 -0.55%)

米株価指数先物市場でダウ先物は111ドル安で推移しており、通常取引も続落して始まりそうだ。米債務上限問題については、依然として具体的な合意はなく、にらみ合いの状況が続いている。共和党側は大胆な歳出削減を求めているが、それに対するバイデン大統領を始めとした民主党側の抵抗も大きい。期限切れぎりぎりまで交渉はもつれるとの見方も出ているが、最終的にデフォルトは回避されると楽観的に見ている状況に変化はない。双方の交渉担当者はきょうも午前中に会合を開くと見られている。

市場からは、仮にワシントンが合意できたとしても、市場は動揺する可能性があるとの指摘が出ている。米財務省は一般会計を補充するために大量の国債を発行する必要があるからだという。特に最近では、米株式市場と米国債市場は相関関係が高まっており、株式市場にも何らかの影響を及ぼする可能性が警戒されるという。

本日は現地時間の午後にFOMC議事録の発表が予定されている。市場は6月FOMCの据え置きをほぼ確実視しているが、このところFOMC委員からタカ派な発言が相次いでおり、株式市場も気掛かりとなっているようだ。一部からは、6月は据え置いたとしても経済指標次第では7月利上げの可能性が浮上するとの声も出始めている。その意味でも本日の議事録で、その辺のヒントが何か出るか注目している。

引け後にエヌビディア<NVDA>が決算発表を予定しており、人工知能(AI)関連への期待による直近の株価上昇を正当化するか注目される。

取引開始前に百貨店のコールズ<KSS>が決算を発表し、1株利益が予想外の黒字となった。商品在庫が予想を下回り、粗利益率も予想以上で、2月に就任したキングスバリーCEOの業績改善への取り組みが実を結び始めていることを示唆した。株価は時間外で大幅高。

(NY時間08:59) 時間外
コールズ<KSS> 21.69(+2.42 +12.56%)

アップル<AAPL> 170.24(-1.32 -0.77%)
マイクロソフト<MSFT> 313.65(-1.61 -0.51%)
アマゾン<AMZN> 115.85(+0.86 +0.75%)
アルファベット<GOOG> 122.13(-1.16 -0.94%)
テスラ<TSLA> 182.82(-2.95 -1.59%)
メタ・プラットフォームズ<META> 244.67(-2.07 -0.84%)
AMD<AMD> 106.47(-1.65 -1.53%)
エヌビディア<NVDA> 302.65(-4.23 -1.38%)