ダウ平均は債務上限問題を受けて急落=米国株前半

きょうのNY株式市場で主要3指数が小幅高でのスタートとなるなど、序盤は堅調地
合い。その後債務上限問題への警戒感から急落した。ダウ平均株価は33650ドル台
を一時つけるなど、しっかりとした動きを見せた。しかし、債務上限問題を受けて高値
から300ドル以上下げる動きを見せている。前日比は、ダウ工業株30種平均が185.11ドル安の3万3350.80ドル、ナスダック総合指数が57.10安の1万2631.74。

債務上限問題については、市場は当初楽観論が広がっていた。バイデン大統領がG7
サミットから帰国してすぐにでも解決に向かうとの期待が広がっていた、大統領と共和
党首脳部との話し合いにむけて行われていた担当者による非公式協議において、共和党
側出席者がいきなり退出し、いつ再開されるのかも分からないという状況になって、リ
スク警戒が一気に広がった。

ダウ平均は高値から300ドル超の下げとなった後、100ドルほど戻している。週末を前に行き過ぎた動きにやや警戒感。

ハイテク関連に買いが見られ、シスコシステムズ、インテルなどが堅調。プレマーケットから売りが見られたナイキは大幅安。

GAFA関連ではアマゾン、AMDなどに売りが出ていた。

米地銀は落ち着いた動きで始まったが債務上限問題を受けたリスク警戒の動きにパックウェスト・バンコープが4.6%安など。軒並み下げている。

パックウェスト・バンコープ<PACW> 5.59(-0.25 -4.28%)
ZBナショナル・アソシエーション<ZION> 25.95(-1.29 -4.74%)
ファースト・ホライゾン<FHN> 10.77(-0.22 -2.02%)

アマゾン<AMZN> 116.27(-1.88 -1.59%)
AMD<AMD> 105.83(-2.10 -1.94%)
ナイキ<NKE> 114.36(-4.51 -3.79%)
シスコシステムズ<csco> 49.15(+0.95 +1.97%)
インテル<intc> 29.85(+0.17 +0.57%)

MINKABU PRESS