外為サマリー:手掛かり材料乏しく138円20銭台に伸び悩む

19日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=138円29銭前後と前日の午後5時時点に比べて50銭弱のドル高・円安となっている。

18日に発表された前週分の米新規失業保険申請件数や5月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数が市場予想よりも改善したことや、米ダラス連銀のローガン総裁が同日の講演で「6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを停止する論拠はまだ明確になっていない」と述べたことを背景に、米金融引き締めの長期化観測が強まっている。ただ、前日のニューヨーク市場で一時138円75銭と約半年ぶりの水準まで上昇したことから高値警戒感もあり、この日の東京市場では週末を控えた持ち高調整や利益確定のドル売り・円買いが出やすかった。米債務上限問題を巡る警戒感は後退しているものの、今晩に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長やボウマン理事に発言機会があることから上値追いには慎重ムード。時間外取引で米長期金利の上昇が一服するなど新規の手掛かり材料に乏しいなか、午後2時40分過ぎには138円20銭台に伸び悩んだ。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0769ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0050ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=148円92銭前後と同10銭強のユーロ安・円高で推移している。