明日の為替相場見通し=米金利の先高観から堅調な展開か

今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、米金利の先高観を背景に堅調な展開が見込まれる。予想レンジは1ドル=136円50~137円40銭。

16日に発表された4月の米小売売上高や米鉱工業生産が景気の底堅さを示す結果となったことに加え、足もとで米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派的な発言が相次いでいることで、米金融引き締めの長期化観測が再び強まっている。今晩に発表される4月の米住宅着工件数が良好な内容となれば、米景気の下振れ懸念は一段と後退し、米長期金利が上昇するとともに日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りが流入しそうだ。ただ、米債務上限問題を巡る先行き不透明感は払しょくされていない。また、ドル円相場は今年に入って137円台で押し返されており、高値警戒感から上昇が一服する可能性もある。