NY債券:米長期債相場は下落、良好な米雇用統計を受けて利上げ継続の可能性も

5日の米国長期債相場は下落。米労働省がこの日発表した4月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+25.3万人、失業率は3.4%に低下したことから、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続の可能性が浮上したことが利回り上昇につながった。市場参加者の間からは「FRBは政策金利を長期間据え置く可能性がある」との声が聞かれた。

CMEのFedWatchツールによると、5日時点で6月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%となる確率は93%程度で利下げ確率は0%。7月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%となる確率は58%程度に上昇。0.25ポイントの利下げ確率は38%程度。10年債利回りは取引終了時点にかけて3.448%近辺で推移した。

イールドカーブはフラットニング。2年-10年は-48.10bp近辺、2-30年は-16.80bp近辺で引けた。2年債利回りは3.92%(前日比:+13bp)、10年債利回りは3.44%(前日比+6bp)、30年債利回りは、3.75%(前日比:+2bp)で取引を終えた。

《MK》