ダウ平均は5日ぶりに大幅反発 米地銀株が買い戻し=米国株前半

NY株式5日(NY時間13:02)
ダウ平均 33543.00(+415.26 +1.25%)
ナスダック 12189.02(+222.62 +1.86%)
CME日経平均先物 29030(大証終比:-100 -0.34%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は5日ぶりに大幅反発。前日にアップル<AAPL>が底堅い決算を発表したことや、今週急落していた米地銀株が買い戻されていることが、市場全体の雰囲気をサポートしている。

本日は米雇用統計が発表され、マクロ環境の逆風にもかかわらず、力強さが維持されていることが示された。今週のFOMCで高まった7月の利下げ期待は後退しているものの、利上げ停止の期待は堅持されている。むしろ、景気のハードランディングへの不安後退に働いているようだ。

アップルは1-3月期決算(第2四半期)の1株利益、売上高がともに予想を上回った。アイフォーンの売上高が予想を上回った。同社は最大900億ドルまで自社株買いを増額したほか、四半期配当を1株0.24ドルに増配した。

一方、米地銀株の買い戻しについては、前日の引け後に米連邦預金保険公社(FDIC)が、大手銀の預金保険基金負担は増額するものの、中小金融機関は免除とも伝わっていたが、特段の材料はない。市場からは、「空売りの残高がかなり積み上がっており、限界点に接近している。売られ過ぎからのショートカバーが出易い状況にある」との指摘が出ていた。

決算については、S&P500企業の85%近くが発表を終えており、そのうち79%の企業が予想を上回る利益を計上している。高い数字ではあるが、事前に予想が下方修正されていたことが最大の要因との見方が多く、ポジティブな評価はないようだ。

米大手銀のストラテジストは、第1四半期の米企業決算は予想を上回る内容だったにもかかわらず、今年の企業収益の拡大見通しは暗いと指摘した。粘着性の高いインフレと最近の銀行セクターの混乱が、年後半の経済成長の鈍化につながる可能性が高いとしている。今年の利益の伸びはほぼ横ばいを見込み、2024年末まで1株利益の成長はほとんどないと予測しているという。

パックウェスト<PACW> 5.66(+2.49 +78.68%)
ウェスタン・アライアンス<WAL> 26.68(+8.48 +46.59%)
ファースト・ホライズン<FHN> 10.75(+0.69 +6.86%)

アップル<AAPL> 173.37(+7.58 +4.57%)
マイクロソフト<MSFT> 309.57(+4.16 +1.36%)
アマゾン<AMZN> 105.16(+1.16 +1.11%)
アルファベットC<GOOG> 105.72(+0.51 +0.48%)
テスラ<TSLA> 168.72(+7.52 +4.67%)
メタ・プラットフォームズ<META> 231.95(-1.57 -0.67%)
AMD<AMD> 89.27(+2.66 +3.07%)
エヌビディア<NVDA> 284.17(+8.55 +3.10%)