ダウ先物は横ばい JPモルガンがファースト・リパブリックを買収=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:46)
ダウ先物 34213(+13.00 +0.04%)
S&P500 4186.75(-1.75 -0.04%)
ナスダック100先物 13305.50(-14.75 -0.11%)

米株価指数先物市場でダウ先物は横ばいで推移。JPモルガン<JPM>が経営難に陥っている米地銀のファースト・リパブリック<FRC>を買収と伝わった。米連邦預金保険公社(FDIC)が実施した緊急入札にJPモルガンが落札した。

JPモルガンは、ファースト・リパブリックの1039億ドル相当の預金すべてを引き受け、2291億ドル規模の資産の大半を取得する。預金のうち300億ドルは大手銀が3月に救済目的で注入したものが、JPモルガンはこの300億ドルは返還すると約束。

市場からは「これで不確実性の一部が取り除かれた。預金者が引き継がれるという合意であり、そこにはある種の保証がある。これは市場にとって重要なことだ」と歓迎の声も聞かれる。なお、ファースト・リパブリック<FRC>株は時間外で取引中断となっている。

先週から大手IT・ハイテク株の決算が公表され、事前予想が大きく下方修正されていたこともあり、市場はポジティブな反応を示している。米株式市場も堅調に推移し、4月のダウ平均は月間で2.5%の上昇し、1月以来の月間最高値を記録した。

これまでのところ、S&P500企業の半数強が決算を発表し、79%以上が利益を約72%が売上高と利益それぞれの予想を上回った。いまのところ第1四半期は3.7%の減益に留まると見込まれている、3月末の予想では6.7%減だった。

今週もファイザー<PFE>やAMD<AMD>、そして、4日にはアップル<AAPL>が予定されている。

そして、今週はFOMCが予定されている。市場もそれを通過までは方向感のない展開も想定されそうだ。0.25%ポイントの利上げは確実視されているものの、パウエルFRB議長が利上げ停止の可能性を強調するかどうかが注目される。しかし、足元の経済指標からは、その可能性は低そうだ。弱気なストラテジストからは、米株式市場はFOMCにネガティブな反応も警戒されるとの指摘が出ている。日本時間の4日未明に発表される。

(NY時間08:57)時間外
JPモルガン<JPM> 144.06(+5.82 +4.21%)
ファースト・リパブリック<FRC> 取引中断

アップル<AAPL> 169.39(-0.29 -0.17%)
マイクロソフト<MSFT> 306.21(-1.05 -0.34%)
アマゾン・ドット・コム<AMZN> 105.00(-0.45 -0.43%)
アルファベット<GOOG> 108.04(-0.18 -0.17%)
テスラ<TSLA> 163.94(-0.37 -0.23%)
メタ・プラットフォームズ<META> 239.15(-1.17 -0.49%)
AMD<AMD> 90.90(+1.53 +1.71%)
エヌビディア<NVDA> 278.48(+0.99 +0.36%)