株価指数先物【引け後】 長い下ヒゲを残す形状で押し目狙いのロングが入りやすくなる

大阪6月限
日経225先物 34850 -910 (-2.54%)
TOPIX先物 2574.5 -76.0 (-2.86%)

日経225先物(6月限)は前日比910円安の3万4850円で取引を終了。寄り付きは3万4030円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万5990円)を大きく割り込み、ナイトセッションでつけた安値3万4820円も下抜け、ギャップダウンで始まった。パニック的な下げでヘッジ対応のショートが加速し、現物の寄り付き直前には一時3万3390円まで急落する場面もみられた。

その後はイレギュラー的な価格形成を修正する流れとなり、前場終盤には3万4880円まで下落幅を縮め、落ち着きをみせてきた。ただし、自律反発を狙ったロングは入りにくい需給状況であり、後場は3万4410円〜3万4720円辺りで保ち合いを継続。終盤にかけてややショートカバーが入り、3万4850円で終えた。

日経225先物は寄り付き直後に一気に3万3390円まで急落したことでヘッジも難しく、パニック的な動きだった。現物の寄り付き後は落ち着きをみせていたが、ヘッジよりもポジション解消を迫られた形だろう。グローベックスでは現在、NYダウ先物は1000ドル、ナスダック100先物は700ポイントほど下落して推移している。3日の米国市場が波乱含みの展開になるようだと、改めてショートが入りやすいだろう。

東京市場はトランプ米政権が公表した「相互関税」を受けた初動反応だったことから、イレギュラー的な価格形成の面があったと考えられる。ドイツDAX指数は1.5%ほど下落して推移しており、欧州が落ち着いた動きをみせてくるようであれば、イレギュラー的な価格の修正を意識した押し目狙いのロングが入りやすくなりそうだ。

また、日経225先物はチャート上では、1460円ほどの下ヒゲを残す形状となった。ボリンジャーバンドの-3σ(3万4640円)を大きく割り込んだ後は、同バンドを上回って推移している。バンドは下向きで拡大傾向であるため、これに沿った調整が警戒されるものの、目先的には-2σ(3万5400円)辺りまでのリバウンドは意識しておきたいところだろう。

そのほか、週足の一目均衡表では雲がねじれる局面で雲を割り込む形状となり、シグナルは悪化した。雲下限は3万6610円辺りで横ばい推移が続くため、今後は同水準が抵抗線として機能しそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.53倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱さが目立っていたが、東証プライムの9割近い銘柄が下落している状況であり、相対的にTOPIX型の弱さが目立つ形である。上値を抑えられていた-1σ(13.47倍)を上回ってきており、中心値(25日)が位置する13.62倍辺りが射程に入ってくる。NTロングによるスプレッド狙いのスタンスに向かわせそうだ。

手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万2332枚、ソシエテジェネラル証券が2万9867枚、サスケハナ・ホンコンが8185枚、バークレイズ証券が5504枚、JPモルガン証券が5212枚、モルガンMUFG証券が4806枚、野村証券が4235枚、ゴールドマン証券が3819枚、SBI証券が3768枚、日産証券が2968枚だった。

TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が4万3081枚、ABNクリアリン証券が4万0141枚、バークレイズ証券が1万1422枚、JPモルガン証券が8204枚、モルガンMUFG証券が6597枚、ゴールドマン証券が5341枚、サスケハナ・ホンコンが3867枚、ビーオブエー証券が3054枚、野村証券が2320枚、BNPパリバ証券が2172枚だった。

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