始値 37654.95
高値 37874.38(09:42)
安値 37580.88(10:04)
大引け 37704.93(前日比 +286.69 、 +0.77% )
売買高 19億3048万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆9126億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、3万7000円台後半まで戻す
2.欧州では独DAXが急反発するなど総じて強い動き
3.米株市場ではトランプ関税の延期をポジティブ視
4.防衛関連が一斉高で全体押し上げ、半導体は安い
5.売買代金4.9兆円に拡大、8割の銘柄が値を上げる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比485ドル高と3日ぶりに反発した。トランプ米政権の関税巡る過度な懸念が後退し買いが優勢となった。
東京市場では、リスク選好の地合いで日経平均株価は3万7000円台後半で頑強な値動きとなった。前日の欧米株高で投資家心理が改善した。
6日の東京市場は、終始買いが優勢だった。日経平均は朝方買い一巡後に上げ幅を急速に縮小する場面があったが、その後は再びバランスを取り戻し、3万7700円台を軸にもみ合う展開となった。前日は欧州株市場で独DAXが大幅高で切り返したのをはじめ、総じて強い動きを示し、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく上値を伸ばした。トランプ米政権が前の日に発動したカナダとメキシコに対する関税について、自動車を対象に1ヵ月の適用除外とする方針を示し、これを好感する買いが流入した。東京市場でも投資家のセンチメントが改善した。ただ、為替が円高方向に振れていることは警戒され、上値はやや重かった。個別では半導体関連が売られたものの、防衛関連株が買われ全体相場を押し上げる格好に。プライム市場の値上がり銘柄数は1300近くに及び全体のほぼ8割を占めた。売買代金も4.9兆円に拡大している。
個別では、断トツの売買代金をこなした三菱重工業<7011>が大きく買われ最高値更新、売買代金2位の川崎重工業<7012>、同3位のIHI<7013>など防衛関連株が活況高となった。このほか、日立製作所<6501>、ソニーグループ<6758>、ソフトバンクグループ<9984>などが堅調。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も高い。日本製鋼所<5631>が値上がり率トップとなり、サンケン電気<6707>はストップ高に買われた。DMG森精機<6141>、マキタ<6586>、シンフォニア テクノロジー<6507>なども値を飛ばした。
半面、ディスコ<6146>が安く、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>も冴えない。フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>も値を下げた。キーエンス<6861>も軟調。泉州電業<9824>、SHIFT<3697>が急落したほか、チヨダ<8185>、TSIホールディングス<3608>が大幅安。三菱倉庫<9301>、杏林製薬<4569>なども大きく水準を切り下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、ソニーG <6758>、テルモ <4543>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約150円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、中外薬 <4519>、ディスコ <6146>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約70円。
東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)機械、(2)パルプ・紙、(3)電気機器、(4)ガラス土石製品、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)電気・ガス業、(3)不動産業、(4)倉庫運輸関連、(5)海運業。
■個別材料株
△植木組 <1867> [東証S]
今期利益・配当予想の増額修正。
△JINSHD <3046> [東証P]
2月既存店売上高が25ヵ月連続前年上回る。
△すかいらーく <3197> [東証P]
2月既存店はプラス継続。
△セブン&アイ <3382> [東証P]
「自社株買い実施で調整」との報道。
△サンアスタ <4053> [東証P]
5000円分QUOカード贈呈の株主優待発表を材料視。
△シンフォニア <6507> [東証P]
SMBC日興証券が目標株価を引き上げ。
△マキタ <6586> [東証P]
ドイツ積極財政方針で欧州関連株への選好ムード続く。
△サンケン <6707> [東証P]
出資先に米オンセミが1株35.10ドルで買収提案。
△ウインテスト <6721> [東証S]
国内大手半導体ICメーカーから汎用ロジックIC検査装置を受注。
△三菱重 <7011> [東証P]
世界的な防衛関連株人気で再脚光。
▼アーキテクツ <6085> [東証G]
筆頭株主異動の進捗巡り調査開始と開示。
▼三菱倉 <9301> [東証P]
日経平均構成銘柄からの除外決定。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日製鋼 <5631>、(2)サンケン <6707>、(3)DMG森精機 <6141>、(4)マキタ <6586>、(5)シンフォニア <6507>、(6)板硝子 <5202>、(7)三菱重 <7011>、(8)タダノ <6395>、(9)メガチップス <6875>、(10)竹内製作所 <6432>。
値下がり率上位10傑は(1)泉州電 <9824>、(2)SHIFT <3697>、(3)チヨダ <8185>、(4)アカツキ <3932>、(5)TSIHD <3608>、(6)杏林製薬 <4569>、(7)三菱倉 <9301>、(8)シグマクシス <6088>、(9)サンウェルズ <9229>、(10)Lドリンク <2585>。
【大引け】
日経平均は前日比286.69円(0.77%)高の3万7704.93円。TOPIXは前日比33.20(1.22%)高の2751.41。出来高は概算で19億3048万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1291、値下がり銘柄数は319となった。東証グロース250指数は644.32ポイント(5.32ポイント高)。
[2025年3月6日]