株価指数先物【引け後】 3万7500円から3万8000円での推移が意識される

大阪3月限
日経225先物 37750 +330 (+0.88%)
TOPIX先物 2755.0 +33.5 (+1.23%)

日経225先物(3月限)は前日比330円高の3万7750円で取引を終了。寄り付きは3万7620円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7695円)にサヤ寄せする形から買いが先行した。3万7880円まで買われた後は前場中盤にかけて軟化し、3万7580円まで上げ幅を縮める場面もみられた。ただし、前場終盤にかけて再びロング優勢となり、ランチタイム以降は3万7670円〜3万7830円処での推移となった。

日経225先物は一時3万7880円まで買われたが、ボリンジャーバンドの-1σ(3万7960円)に接近する局面では利益確定に伴うロングの解消も入りやすいところだった。一方で、下値は-2σ(3万7260円)を上回って推移し、3万7500円辺りでの底堅さが意識されていた。底固めの動きがみられてくることで、オプション権利行使価格の3万7500円から3万8000円での推移が意識されてきそうである。

また、ボリンジャーバンドは下向きで推移しているが、ナイトセッションで-1σは3万7860円辺りまで低下してきた。-1σが抵抗になりつつも、オプション権利行使価格の3万7500円から3万7875円での推移から煮詰まり感が意識されてくることで、短期的ながらリバウンド狙いのロングが入る展開を想定しておきたいところである。

ただし、トランプ政権の関税政策が警戒されるほか、為替市場では1ドル=148円台前半と円高に振れて推移しており、ショートに転換する可能性を警戒する必要がある。3万7500円処を割り込んでくるようだと、-2σ辺りを狙ったショートを警戒しておきたい。

もっとも、週末に米雇用統計の発表、来週には3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えて、ポジションを大きく傾けてくる動きは限られ、スキャルピング中心の売買になる。オーバーシュート気味の動きに対しては、その後のリバランス狙いとなるだろう。

NT倍率は先物中心限月で13.70倍に低下した。一時13.78倍まで上昇する場面もみられたがアドバンテスト<6857>[東証P]などハイテク株の弱い値動きに対して、防衛関連株が買われ、相対的にTOPIX型優位の流れとなった。一時13.69倍まで下げており、昨年8月6日につけた安値(13.65倍)以来となる13.70倍を割り込んだ。NTショートによるスプレッド狙いに向かわせやすい。

手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万8516枚、ソシエテジェネラル証券が1万4859枚、サスケハナ・ホンコンが4164枚、JPモルガン証券が2660枚、バークレイズ証券が2332枚、モルガンMUFG証券が2104枚、日産証券が1557枚、楽天証券が1398枚、野村証券が1392枚、ゴールドマン証券が1303枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券2万2638枚、ソシエテジェネラル証券が1万8630枚、JPモルガン証券が8661枚、バークレイズ証券が7756枚、モルガンMUFG証券が3766枚、みずほ証券が2802枚、ゴールドマン証券が2630枚、野村証券が2134枚、ビーオブエー証券が2030枚、ドイツ証券が1266枚だった。