6日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比286円高の3万7704円だった。前日の米国株が上昇した流れに乗って買い先行のスタート。9時半過ぎには上げ幅が450円を超える場面があった。買い一巡後はトランプ関税攻撃の今後を見極めたいとしてもみ合ったが、上場全銘柄で算出される指数トピックスの強さを見る限り市場全体が崩れる心配はなさそうな雰囲気だ。同指数は25日移動平均線上を早くも回復している。日経平均も3万8000円程度までは戻せるだろう。
昨日の米国市場はトランプ関税への過度な懸念が一部後退したことでダウ平均は3日ぶりに反発した。この日、トランプ大統領が発動したカナダ、メキシコへの関税に関し、自動車分野のみ1カ月の猶予期間をもうけるとしたことが好感された。関税発動への不透明感からダウ平均は直近2日間で1300ドルあまり下げていただけに売り方の買い戻しが急ピッチで入っている。この日発表された主要経済指標が事前予想を上回ったことも買い材料視された。
さて、東京市場は米株高と円高一服で売り方が引き続き買い戻す展開。期限つきで自動車関税に猶予を与えていることでトランプ関税への過度な懸念が一時後退。ただ、同大統領がほとんどの関税を最終的に引き上げたい考えはすでに認知されつつあり、しばらくの間はいつでもどこでも誰にでも関税攻撃が来ることは避けられないだろう。景気にはマイナスだがこれは時間をかけて織り込むしかなさそうだ。(ストック・データバンク 編集部)