【クラファン・優待】堀江貴文氏も応援 こだわりのハイエンド日本酒で業界革新 サケアイ、3月1日募集開始

「日本酒」の自社ブランドや記録サービスを展開する株式会社サケアイ(新潟市中央区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは3月1日10時開始を予定しています。

普通株式型
目標募集額:4185万2160円、上限募集額:6696万3456円
VC出資実績あり
事業会社/CVC出資実績あり
エンジェル出資実績あり
2回目(1回目は4000万円調達)
エンジェル税制あり(優遇措置B)
株主優待あり:商品券10,000円分など
みなし時価総額:3億695万3280円
類似上場企業:宝ホールディングス <2531> [東証P]、オエノンホールディングス <2533> [東証P]、サッポロホールディングス <2501> [東証P]、アサヒグループホールディングス <2502> [東証P]、Retty <7356> [東証G]

※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

多くの人に最適な日本酒との出会いを

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(出典:FUNDINNO)

サケアイの新山大地代表は、大学在学中に佐渡の日本酒と出会い、その味に衝撃を受けたといいます。

得意のプログラミングやAI開発のスキルを生かして、日本酒記録・AIレコメンドサービス「Sakeai(サケアイ)」を開発。多くの人に最適な日本酒との出会いを提供しようと、大学の起業サークルの仲間と同社を設立しました。

現在、同社は天領盃酒造(新潟県佐渡市)と提携し、加登仙一代表の全面的なバックアップを受けています。同氏は24歳で酒蔵をM&Aし、異業種から「史上最年少の蔵元」となった経歴の持ち主であり、新山氏は天領盃酒造で酒造りの修行中です。

サケアイはハイエンドな日本酒ブランド「SAKENOVA」を展開しており、リリースした3種類は海外のコンクールで金賞を受賞。「箱根 天悠」などの高級旅館や「第37回東京国際映画祭」オープニングパーティーでも扱われています。

「間もなく完成予定の自社醸造所では、2025年3月末にクラフトサケの製造を開始する予定です。将来的には、自社醸造で培ったIT管理システムをSaaSツールとして全国の酒蔵へ提供していきたいと考えています」(同社)

同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。

【成長のための課題】
・認知度不足による販売本数の伸び悩み

【解決方法】
・手に取りやすい価格帯のクラフトサケの製造・販売により安定的な売上を確保
・特約店とのコラボによる実店舗で共同イベントの実施
・高級飲食店や富裕層向けのダイレクトマーケティング

前回からの進捗

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(出典:FUNDINNO)

2023年にファーストロット「SAKENOVA」、2024年にはフラッグシップモデル「光醸」とスパークリング日本酒「星漣」をリリースしています。

「光醸」は「SAKENOVA」の製法をベースに、洗練された味わいを追求。透明度が高く、「クリスタル」のような輝きを放ち、上品な甘みと香り、緻密でバランスの取れた味わいだといいます。

「星漣」は繊細な泡立ちと優しい甘みが特徴で「どちらも『シンガポール酒チャレンジ2024』で金賞を獲得、海外からも高い評価を頂いています」(同社)。

「SAKENOVA」シリーズは多数の高級旅館で販売。「第37回東京国際映画祭」オープニングパーティーでは、来場者に提供する唯一の日本酒として取り扱われており、2025年には国際的な映画賞授賞式やクルーズ船の記念式典でも提供される予定です。

2025年中の設立を計画していた醸造所は、天領盃酒造の敷地内に建物が完成し、現在は設備導入を進めており、3月末ごろに製造を開始する見通しです。「蔵全体を冷蔵庫化することで、従来の酒造が冬季に限られていたのに対し、通年での製造を可能にします」(同社)。

また、新山代表のエンジニアの経験を生かして、独自開発の醸造管理システムを導入する予定です。

従来、手作業による温度管理や目視での発酵監視など、杜氏の経験則に頼った製造が主流でしたが、IoTセンサーによる自動温度管理やAIを活用した発酵プロセスの最適化、データ分析に基づく精密な原料調合を導入することで、製造時の人件費を約40%削減し、高品質な酒造りの安定化を見込んでいます。

事業計画については、前期・前々期ともに未達となっています。

主な原因は認知不足だといい、足元では、広告のターゲット層を絞り、高級旅館への営業に注力。今後はクラフトサケを「SAKENOVA」の入り口として位置付けて販売量を増やすほか、影響力のある酒販店に特約店となってもらう予定です。

オンライン戦略については相性のいいインフルエンサーを中心に展開し、バーテンダーとのタイアップ動画が好評だったことから、ギフティングを通じてさまざまなSNSへの投稿促進を図るとしています。

「また、オンラインコミュニティ『FiNANCiE』には、既に489人に参加いただいています。醸造の様子を細かく発信したり、事前注文の優先権を提供したりして、リピーターを増やす考えです」(同社)

減少し続ける酒蔵と製造量

同社によると、製造免許を持つ酒蔵は1970年に3533カ所、2020年に1550カ所、2022年には1536カ所と年々、減少しています。

日本酒の製造数量も2016年度(酒造年度)の約40万キロリットルから、2023年度には約30万キロリットルへ大幅に減少。「経営難や後継者問題から廃業する酒蔵が増えていることが理由だと考えています」(同社)。

日本酒の製造には高い技術と複雑な手間が必要ですが、ワインなどより安価で流通しているのは、相場や原価だけで販売価格を設定してしまい、ブランド化や付加価値を意識できていない酒蔵が多いためだと同社は捉えています。

「また、酒の味わいや相性のいい食事など、日本酒一つ一つの特徴が十分に伝達できていないという課題もあると感じています」(同社)

市場の魅力・事業内容・特徴・ビジネスモデル

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(出典:FUNDINNO)

近年、「日本酒」の国際的な評価が高まっていると同社は考えています。

日本酒の輸出額は、2022年度まで13年連続で過去最高を更新。直近では、輸出額の約半数を占める中国・米国市場の影響から一時的に減少したものの、2024年度には、コロナ禍後の物流混乱や在庫過剰などが解消されつつあり、昨年を上回ったそうです。

清酒の課税移出数量については、普通酒は減少傾向ですが、純米酒・純米吟醸酒は10年で約20.5%増加するなど、「消費者が、より品質の高い日本酒を求める傾向が強まっていると考えられます」(同社)。

「海外市場における高級路線の潮流を捉え、弊社は日本酒業界に新たな価値を創出していきたいと考えています」(同社)

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(出典:FUNDINNO)

日本酒ブランド「SAKENOVA」は原材料に茨城の酒造好適米「ひたち錦」を使用。その米を約720時間かけて丁寧に精米し、精米歩合7%まで磨き上げています。

もろみ(発酵中の液体)を袋に詰めた状態でつるし、圧力を掛けず、自らの重さでしたたるお酒だけを集める「雫採り」を採用。「この手法はコンクール出品用にのみ用いる酒蔵が多いのですが、弊社は販売する全てのお酒に用いています」(同社)。

また、自社で培養したオリジナルの天然酵母を使用しており、「こうした製法により、圧倒的にクリアで雑味が少なく、米の旨み・甘みを堪能できる一杯に仕上げました」(同社)。

「光醸」は、りんごのような優しい香りが先頭に立ち、時間とともに、和三盆のような甘い香りも。「柔らかな酸味が全体を引き締め、洗練された味わいを実現しています」(同社)。

「星漣」は、マスカットのような芳醇な香りと甘美な味わいが広がるスパークリング日本酒として、白身魚の刺身や軽やかなサラダ、鶏肉のソテーなど、繊細な料理との相性が抜群。「飲む直前までよく冷やし、ワイングラスで飲むことをおすすめしています」(同社)。

クラフトサケは、日本酒をベースに、お米を原料として新しい製法や原材料を取り入れた新ジャンルで、現在の市場に合わせたカジュアルブランド「ALPHA(SAKENOVA Crafted)」、高級路線の「NOVA CRAFT」としてリリース予定です。

自社醸造所で2025年3月末ごろに製造を開始し、6月に2種類のリリースを計画。「相性のいいフルーツやハーブ、日本茶葉、ホップ、ウイスキーのように木の香りを加えたものを検討中で、原材料の工夫により、日本酒の可能性を広げていきたいと考えています」(同社)。

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(出典:FUNDINNO)

同社は2020年より、日本酒記録・レコメンドサービス「Sakeai」を運営しています。

同サービスでは、飲んだ日本酒を記録できるほか、気になるお酒のリアルな口コミの確認、購入が可能。「AIによるレコメンドシステム」「タイムライン上の質の高い口コミ」により、気になる日本酒を見つけることができます。

現在、ユーザー数は1.8万人超、Web版の年間訪問ユーザー数は20万人以上と着実に利用者が増加。このデータベースにより、消費者の求めている味わいや人気の高い日本酒が独自に調査でき、日本酒の製造に生かせる点が強みだといいます。

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(出典:FUNDINNO)

日本酒の製造には清酒の「酒類製造免許」が必要ですが、取得は困難で、新たな酒造免許の許可は数十年出ていないため、「SAKENOVA」シリーズは、茨城県の来福酒造に製造を委託しています。

今後、「SAKENOVA」では全国の酒蔵と協力し、各酒蔵の味わいをもとに新シリーズを展開していく計画です。委託を通じて収益の一部を酒蔵へ還元し、国内・海外ともに販売ルートを拡大させることで、業界全体を盛り上げていきたい考えです。

「SAKENOVA」「光醸」は小売り価格2万7500円(税抜き)で販売しており、クラフトサケ「ALPHA」は3000円前後、「NOVA CRAFT」は1万〜2万円での販売を予定。将来的には、「Sakeai」広告出稿による収益化なども検討中です。

今後の成長に向けて

(1)将来のExitはIPOを計画

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(出典:FUNDINNO)

(2)グローバル展開

国内については、インバウンド客を天領盃酒造や自社醸造所に呼び込む計画です。「2024年に佐渡金山が世界遺産に登録され、外国人観光客の数は令和5年に前年比で6倍以上に増加しました。2025年には佐渡ー東京間の飛行機が就航予定であり、今後も来場者数の増加が期待されます」(同社)。

同社は2028年をめどに海外展開を本格化させる計画です。まずはシンガポールや香港などのアジア圏で、国内と同様、ホテルやレストランへの卸販売から徐々に売上を増加させ、2030年ごろには、海外売上比率を約50%まで引き上げたいとしています。

「最終的には、ウィスキーやワインのように数十万円の価格帯がある日本酒の世界観を作り上げたいと考えています」(同社)

(3)新規事業

将来的には、自社醸造所で構築したIT管理システムを、SaaSツールとして全国の酒蔵に販売する計画です。

日本酒の製造において、発酵は日本酒の味わいを決める重要な工程ですが、現在、酒蔵では手書きや表計算ソフトで、もろみの温度を記録し、杜氏の勘や経験に頼って温度調節を行うことが主流だといいます。

同社では、温度を自動的に計測するデバイスと組み合わせ、発酵具合をAIを用いて予測するシステムを開発する計画です。

まずは、自社醸造所のデータをもとに味わい別の発酵プロセスを整理し、データを蓄積していくことで、高品質の日本酒を安定的に再現して、誰でも生産できる体制を整えられると見込んでいます。

「人手不足や後継者問題に直面している酒蔵が手がける、味わいさまざまな日本酒造りの存続に貢献したいと考えています」(同社)

(4)2032年に「SAKENOVA」年間販売数量約1.46万本を計画

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(出典:FUNDINNO)

株主構成

同社は以下の事業会社、VC、エンジェル投資家等より出資を受けています(一部抜粋)。

・HIUインベストメント株式会社(堀江貴文氏が取締役)
・Z Venture Capital株式会社
・East Ventures株式会社
・石川聡彦(アイデミー <5577> [東証G]代表取締役 執行役員 社長)
・大蔵峰樹(ZOZO <3092> [東証P]元CTO)
・田中邦裕(さくらインターネット <3778> [東証P]代表取締役社長)

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・宝ホールディングス <2531> [東証P]
・オエノンホールディングス <2533> [東証P]
・サッポロホールディングス <2501> [東証P]
・アサヒグループホールディングス <2502> [東証P]
・Retty <7356> [東証G]

株主優待

【基準日】
毎年4月末日

【優待内容】
・100〜499株保有
同社商品券10,000円分

・500〜849株保有
「SAKENOVA」シリーズ1本贈答+商品20%オフクーポン

・850〜1,499株保有
「SAKENOVA」シリーズ1本贈答+商品50%オフクーポン

・1,500株以上保有
「SAKENOVA」シリーズ2本贈答+商品50%オフクーポン
+新山代表が案内する同社醸造所の見学ツアー

【申し込み方法】
・基準日経過後、IRにて、同社ECサイト内で使えるギフトコードを案内する。
・申し込み時の名前、住所、使用ギフトコードと株主名簿の名前、住所、保有株数を照合して利用の確認を行う。

【注意事項】
・同社商品の割引は、1人1年に5本まで利用できる。
・「SAKENOVA」シリーズ1本贈答は、1人1年に1回限りの優待。ECサイトでの購入時に無料となるギフトコードを送付する。

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社サケアイ
新潟市中央区笹口一丁目2番地
資本金:29,895,015円(2025年2月14日現在)
発行済株式総数:532,905株(同)
発行可能株式総数:1,000,000株
設立日:2020年2月27日
決算日:1月31日
※2025年2月18日を効力発生日として、資本金及び資本準備金が13,000,896円増加する普通株式45,142株の発行をしており登記申請中。

■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 新山大地

■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 116,256株

■募集株式の払込金額
1株当たり 576円

■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額4,185万円を以下の目的に充てる予定。
設備投資 3,494万円
手数料 690万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額2,511万円(目標募集額4,185万円と上限募集額6,696万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
マーケティング費 1,096万円
営業人件費 1,000万円
手数料 414万円

■投資金額のコース及び株数
99,648円コース(173株)
199,296円コース(346株)
298,944円コース(519株)
398,592円コース(692株)
498,240円コース(865株)
996,480円コース(1,730株)
1,992,960円コース(3,460株)
2,989,440円コース(5,190株)
3,985,920円コース(6,920株)
4,982,400円コース(8,650株)
9,964,800円コース(17,300株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、498,240円コース(865株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,964,800円コース(17,300株)を上限とする。

■申込期間
2025年3月1日〜3月21日

■目標募集額
41,852,160円(上限募集額 66,963,456円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は53,510,976円とする。

■払込期日
2025年4月14日

■連絡先
株式会社サケアイ
電話番号:080-4510-4211
メールアドレス:niiyama@sakeai.co.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。(要・投資家登録)

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