1月の米新築住宅販売件数、3カ月ぶりの低水準 価格高騰や厳冬の影響

*米新築住宅販売件数(年率)(1月)0:00
結果 65.7万件
予想 68.0万件 前回 73.4万件(69.8万件から修正)

先ほど発表になった1月の米新築住宅販売件数は年率換算で65.7万件と予想を下回った。前回の大幅増からの反動が出た格好。価格高騰による米国での住宅購入の難しさや厳冬の影響により、3カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

1月の新築住宅の供給数は49万5000戸に増加し、2007年12月以来で最高となった。また、中間販売価格は44万6300ドルで、1月としては過去最高となっている。最大の住宅建設地域である南部で15%近く減少。中西部と北東部でも販売は急減したが、西部では販売が回復した。

米住宅市場は依然として、価格高騰と借入コストの高止まりで低迷しており、トランプ大統領の下で規制緩和が進むと当初楽観視していた建設業者も、大統領が計画する関税によりコストが上昇するという現実を受け入れつつある。トランプ関税で住宅価格が2万9000ドル上昇するとの試算も出ている。

しかし、中古住宅市場での在庫増加が鈍い中、当面は新築住宅販売は下支えされると見られているようだ。