始値 38143.68
高値 38175.24(09:02)
安値 37742.76(10:13)
大引け 38142.37(前日比 -95.42 、 -0.25% )
売買高 18億5791万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆5360億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、一時3万8000円割り込む
2.ナスダック市場の大幅安続き、投資家心理悪化
3.エヌビディア決算目前で、半導体株が売られる
4.後場の取引で買い戻しが入り、急速に下げ渋る
5.後場は高値で着地、値下がり銘柄数は6割未満に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比159ドル高と続伸した。米景気の減速懸念もウォルマート<WMT>などディフェンシブ株が上昇し指数を押し上げた。
東京市場では、朝方からリスク回避ムードに染まったが、後場の取引後半に押し目買いや買い戻しが入り日経平均株価は急速に下げ渋った。
26日の東京市場は、朝方は日経平均が次第安の展開でフシ目の3万8000円台を下回った。前日の米国株市場ではハイテク株中心に売られ、ナスダック総合株価指数が連日の大幅安となったことから、東京市場でも投資家心理が悲観に傾き、主力株を中心に買いが手控えられる格好に。外国為替市場で円高方向に振れたことも警戒された。米エヌビディア<NVDA>の決算を日本時間明日早朝に控え、半導体関連株などに持ち高調整の売りが出て全体指数を押し下げた。ところが、後場に入ると堅調に推移する米株価指数先物などを横にらみに空売り筋の買い戻しが観測され、日経平均は下げ幅を急速に縮小した。プラス圏には届かなかったものの、結局後場の高値で着地している。個別株も後場に入って戻り足に転じる銘柄が多くなり、値下がり銘柄数はプライム市場全体の6割未満にとどまった。
個別では、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>の下落が目立ったほか、レーザーテック<6920>も下値を探った。ソフトバンクグループ<9984>が安く、IHI<7013>も冴えない。任天堂<7974>も売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが下値を試し、三菱商事<8058>、伊藤忠商事<8001>など総合商社も利食われた。ミガロホールディングス<5535>、KOKUSAI ELECTRIC<6525>、gumi<3903>などが急落、カプコン<9697>も大幅安。
半面、後場に商いを膨らませ売買代金トップとなったフジクラ<5803>が上昇、アドバンテスト<6857>も頑強な値動き。リクルートホールディングス<6098>、ファーストリテイリング<9983>、資生堂<4911>などが堅調。イオン<8267>が買われ、オリエンタルランド<4661>も買いが優勢だった。日本郵船<9101>、三菱地所<8802>なども値を上げた。JPホールディングス<2749>が値上がり率首位となり、TIS<3626>、ユーグレナ<2931>なども値を飛ばした。GMOインターネット<4784>も買い戻された。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、キッコマン <2801>、第一三共 <4568>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約104円。うち63円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、ディスコ <6146>、コナミG <9766>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約204円。うち124円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)食料品、(3)海運業、(4)陸運業、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)銀行業、(3)卸売業、(4)その他製品、(5)鉱業。
■個別材料株
△JPHD <2749> [東証P]
業績上方修正と配当や優待など株主還元策強化。
△バイタルKS <3151> [東証P]
インフル関連伸長し今期は一転経常増益を計画し配当予想増額。
△ジェネパ <3195> [東証G]
カポック繊維の特許取得を改めて材料視。
△エコナック <3521> [東証S]
「テルマー湯」好調で今期上方修正し復配も。
△ノート <5243> [東証G]
AI学習をクリエイターに還元する実証実験を前日発表。
△TIS <3626> [東証P]
ゴールドマン・サックス証券では投資判断を格上げ。
△トラースOP <6696> [東証G]
「AIrux8」が大手電子機器メーカーに採用。
△スマイルHD <7084> [東証G]
初配95円実施方針で高配当利回り着目。
△アディッシュ <7093> [東証G]
AIソリューション提供の韓国企業とのパートナーシップ締結。
△秋田銀 <8343> [東証P]
期末配当を従来計画比15円増額修正。
▼リベラウェア <218A> [東証G]
東証が信用規制の臨時措置を実施。
▼クシム <2345> [東証S]
株主優待制度を廃止。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)JPHD <2749>、(2)TIS <3626>、(3)ユーグレナ <2931>、(4)愛知鋼 <5482>、(5)ノジマ <7419>、(6)GMOインタ <4784>、(7)秋田銀 <8343>、(8)ブロドリーフ <3673>、(9)ネットプロ <7383>、(10)板硝子 <5202>。
値下がり率上位10傑は(1)ミガロHD <5535>、(2)コクサイエレ <6525>、(3)gumi <3903>、(4)Appier <4180>、(5)カプコン <9697>、(6)ライオン <4912>、(7)KLab <3656>、(8)大阪チタ <5726>、(9)エムスリー <2413>、(10)東エレク <8035>。
【大引け】
日経平均は前日比95.42円(0.25%)安の3万8142.37円。TOPIXは前日比8.30(0.30%)安の2716.40。出来高は概算で18億5791万株。東証プライムの値上がり銘柄数は619、値下がり銘柄数は948となった。東証グロース250指数は668.74ポイント(4.82ポイント安)。
[2025年2月26日]