日経225先物は11時30分時点、前日比590円安の3万8580円(-1.50%)前後で推移。寄り付きは3万8850円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8985円)を下回り、売り先行で始まった。現物の寄り付き直後につけた3万8950円を高値に下落幅を広げ、中盤にかけてボリンジャーバンドの-1σ(3万8720円)を割り込んだ。為替市場では1ドル=150円台半ばと円高に振れるなか、終盤にかけて下へのバイアスが強まり、一時3万8510円まで売られ、200日移動平均線(3万8550円)を割り込んだ。
日経225先物は-1σを割り込み、200日線まで下げてきた。日銀の追加利上げ観測を受けて円相場が円高基調を強めており、ショートを仕掛けてくる動きが強まっているようだ。200日線までの調整を経て、午後は持ち高調整によるカバーが入りやすいだろう。ただし、戻りの鈍さが意識される局面でカバーは強まりづらく、押し目待ち狙いのロングも入れにくいなかでは、-2σ(3万8320円)が意識されてくる可能性も警戒しておきたい。
NT倍率は先物中心限月で14.13倍に低下した。ただし、積極的なスプレッド狙いの動きは限られているものの、14.11倍〜14.16倍での推移をみせており、直近のボトム水準である14.10倍に接近する局面では、NTショートを巻き戻す動きが入りやすい面はある。