日経225先物 39290 +90 (+0.22%)
TOPIX先物 2776.5 +6.5 (+0.23%)
日経225先物(3月限)は前日比90円高の3万9290円で取引を終了。寄り付きは3万9150円とシカゴ日経平均先物清算値(3万9175円)にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まった。直後につけた3万9130円を安値にロングが優勢となり、現物の寄り付き時には3万9300円を回復。買い一巡後に3万9140円と下げに転じる場面もみられたが、前場中盤にかけて再びロング優勢となり、一時3万9390円まで買われた。その後は3万9270円〜3万9380円辺りでの保ち合いを継続。現物の後場の取引開始後にロングの動きが強まり、3万9500円まで買われる場面もみられた。ただし、終盤にかけて持ち高調整とみられるロング解消の動きから軟化した。
日経225先物は25日移動平均線(3万9090円)、75日線(3万9070円)を上回っての推移となった。グローベックスの主要な株価指数先物は小幅ながらプラス圏で推移しており、押し目狙いのロング対応に向かわせたようだ。また、為替市場では朝方の1ドル=151円台半ばから152円台と円安に振れたほか、指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]が日経平均型を牽引していたことも、ロングを強める一因になったとみられる。
もっとも、一時3万9500円まで買われ、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9520円)に接近したものの、短期的なトレードが中心であり、同水準を突破する勢いはなかった。前週末の米国市場はナスダックが3日続伸し1月23日以来の2万台を回復しており、昨年12月16日につけた上場来高値が射程に入っているほか、S&P500指数の高値更新も期待されている。3連休明け後の米国市場が堅調な展開となるようだと、これに連動する形で日経225先物は+1σ突破が意識されそうだ。
日経平均株価は一時3万9508円まで上昇し、2月のSQ値(3万9432.64円)を突破する場面もみられた。センチメントの改善から、ショートカバーを誘う流れに向かいやすくなろう。そのため、オプション権利行使価格の3万9125円から3万9625円のレンジを想定する。米国次第の面はあるが、+1σを突破してくるようだと+2σとのレンジに移行する形で、3万9500円から4万円での推移が期待されそうである。
NT倍率は先物中心限月で14.15倍と横ばいだった。一時14.12倍に低下する場面もみられたが、直近のボトム水準に接近したこともあり、NTショートを巻き戻す動きも入ったようだ。ナスダックが最高値を更新する動きをみせてくる局面では、まずは200日線(14.22倍)辺りを想定したNTロングに振れそうだ。
手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万2797枚、ソシエテジェネラル証券が1万0517枚、サスケハナ・ホンコンが2616枚、バークレイズ証券が1667枚、SBI証券が1417枚、JPモルガン証券が1325枚、日産証券が1272枚、モルガンMUFG証券が965枚、三菱UFJeスマートが889枚、楽天証券が758枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券1万4961枚、ソシエテジェネラル証券が1万3144枚、バークレイズ証券が4453枚、JPモルガン証券が4389枚、モルガンMUFG証券が2648枚、ゴールドマン証券が2164枚、日産証券が1234枚、ビーオブエー証券が1192枚、野村証券が805枚、シティグループ証券が575枚だった。