始値 39187.99
高値 39508.55(13:01)
安値 39151.71(09:31)
大引け 39270.40(前日比 +96.15 、 +0.25% )
売買高 18億2711万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆3533億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、欧州株高に追随し全般リスク選好
2.米株市場は休場、為替は円高で方向感は見えにくい
3.長期金利が急上昇、市場センチメント冷やす要因に
4.金利高背景に銀行セクターへの投資資金流入目立つ
5.売買代金は4兆3000億円台で前日を下回る低調商い
■東京市場概況
前日の米国市場は、プレジデント・デーの祝日で休場。
東京市場では、前日の米国株市場が休場ながら、欧州株が全面高となったことを受け、総じて買いが優勢となった。ただ、日経平均株価の上値は重かった。
18日の東京市場は、引き続き強弱観が対立し方向感の出にくい地合いとなった。朝方に買い優勢でスタートした後、いったん値を消したがその後は買い直され、後場取引前半にこの日の高値をつけた。しかし、再び軟化する展開となり、結局日経平均は上昇して取引を終えたものの上げ幅は100円に届かなかった。前日の米国株市場は休場となったが、ここ強い動きをみせていた欧州株市場がほぼ全面高商状となり、独DAXは史上最高値を更新、東京市場でもこのリスクオンの流れが波及した。一方、債券市場では長期債が売られ、10年債利回りは1.43%台まで急上昇、これが市場センチメントを冷やす格好となっている。業種別では金利上昇を追い風に銀行セクターが高い。プライム市場全体の売買代金は4兆3000億円台で前日の水準を下回るなど低調だった。
個別では、売買代金首位のサンリオ<8136>が買われたほか、サンリオと双璧の売買代金をこなしたIHI<7013>が大幅高で目を引いた。三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>など防衛関連株の物色人気が目立つ。アドバンテスト<6857>が上値を追ったほか、前日に続いてキオクシアホールディングス<285A>も値を飛ばした。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高い。古河電気工業<5801>も上昇した。ミガロホールディングス<5535>が一時ストップ高を演じ、エンプラス<6961>も大幅高となった。
半面、フジクラ<5803>が利食われ、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>も冴えない。楽天グループ<4755>が安く、ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。信越化学工業<4063>も軟調。第一生命ホールディングス<8750>も売りに押された。SREホールディングス<2980>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>が大幅安、PKSHA Technology<3993>の下げも目立つ。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、コナミG <9766>、リクルート <6098>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約148円。うち77円はアドテスト1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、TDK <6762>、ソニーG <6758>、信越化 <4063>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約92円。うち53円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)電気・ガス業、(3)空運業、(4)陸運業、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)水産・農林業、(3)小売業、(4)不動産業、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△ウィルスマ <175A> [東証G]
NTTドコモとモビリティサービスの連携で基本合意。
△ベースフード <2936> [東証G]
メルコ牧社長がTOB発表でTOB価格にサヤ寄せ。
△アセンテック <3565> [東証S]
今1月期経常7割増益に増額し中期計画も上方修正。
△エネチェンジ <4169> [東証G]
25年3月期第5四半期に補助金受贈益を計上へ。
△藤コンポ <5121> [東証P]
決算プレーによる急落の反動で切り返す。
△メタリアル <6182> [東証G]
製薬企業向け生成AIソリューションサービスをリリース。
△三菱重 <7011> [東証P]
欧州市場での防衛関連株上昇で思惑。
△日産自 <7201> [東証P]
ホンダ <7267> との交渉再開で思惑。
△三共興 <8018> [東証S]
株主優待の変更を材料視。
△シルバライフ <9262> [東証S]
上期業績は計画上振れで着地。
▼SREHD <2980> [東証P]
株式売り出しで需給悪化懸念。
▼ブリヂストン <5108> [東証P]
自社株買い発表がインパクトも本日はやや利食い売りが先行。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ミガロHD <5535>、(2)キオクシア <285A>、(3)RSテクノ <3445>、(4)エンプラス <6961>、(5)サンウェルズ <9229>、(6)高砂香 <4914>、(7)コクサイエレ <6525>、(8)カナデビア <7004>、(9)日鉄鉱 <1515>、(10)三菱自 <7211>。
値下がり率上位10傑は(1)SREHD <2980>、(2)ネットプロ <7383>、(3)QBNHD <6571>、(4)武蔵精密 <7220>、(5)パークシャ <3993>、(6)楽天グループ <4755>、(7)ファインデ <3649>、(8)マーケットE <3135>、(9)イーガーディ <6050>、(10)メガチップス <6875>。
【大引け】
日経平均は前日比96.15円(0.25%)高の3万9270.40円。TOPIXは前日比8.61(0.31%)高の2775.51。出来高は概算で18億2711万株。東証プライムの値上がり銘柄数は930、値下がり銘柄数は664となった。東証グロース250指数は687.04ポイント(5.58ポイント高)。
[2025年2月18日]