株価指数先物【寄り前】 方向感はつかみづらいが押し目狙いのロング対応

大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 39170 -30 (-0.07%)
TOPIX先物 2770.5 +0.5 (+0.01%)
シカゴ日経平均先物 39175 -25
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

17日の米国市場はプレジデンツデーの祝日で休場。英国市場はFTSE100指数が3日ぶりに反発。ドイツ市場ではDAX指数が反発し、最高値を更新した。ウクライナ紛争に関する緊急の欧州首脳会議が開催されるなか、防衛支出拡大への思惑から防衛関連株が買われた。

米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は、銀行業界の会合で、「インフレは低下すると予想するが、上昇リスクは残る」「利下げ再開にはインフレ率低下の確信が強まることが必要」との見解を示した。為替市場では1ドル=151円台半ばと円高に振れて推移している。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比25円安の3万9175円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比30円安の3万9170円で始まり、3万9140円まで売られた後は、3万9200円と日中比変わらずの水準まで戻す場面もみられた。ただし、米国市場が休場とあって市場参加者は限られ、手掛かり材料に欠けるなか、その後は3万9140円〜3万9200円処の狭いレンジで推移。3万9170円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、方向感のつかみづらい相場展開になりそうだ。市場参加者が限られるなか、スキャルピングでのトレードも難しくさせよう。狭いレンジでの推移が予想されるが、25日移動平均線(3万9090円)、75日線(3万9070円)辺りに接近する局面があれば、押し目狙いのロング対応となりそうである。上値は前日の高値(3万9230円)水準を上回ってくると、ややロング優勢の動きが期待される。

なお、トランプ政権はウクライナでの停戦について、復活祭にあたる4月20日までに実現したいという意向を示したと報じられている。トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領との会談について、「近い時期にあり得る」と述べており、ウクライナ和平への期待からショートは控えられそうだ。押し目狙いのロング対応となるなか、オプション権利行使価格の3万9125円から3万9375円辺りのレンジを想定する。

グローベックスの主要な株価指数先物は小幅ながらプラス圏で推移しており、強含む局面があれば、短期的にショートカバーを誘う動きも意識しておきたいところである。

17日の米VIX指数は15.37(14日は14.77)に上昇した。前週末に1月24日以来の15.00割れとなったこともあり、いったんは反発しやすいところだろう。200日線(16.29)、75日線(16.19)、25日線(16.11)を下回ってのボトム圏での推移であり、リスク選好に向かわせよう。

NT倍率は先物中心限月で14.15倍に低下した。200日線(14.22倍)から下放れる形状であり、NTショートに振れやすくなりそうだが、足もとでのレンジ下限水準の14.10倍辺りではNTショートを巻き戻す動きも入りそうである。