<マ-ケット日報> 2025年2月17日

週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比24円高の3万9174円だった。週末の米国株は下げたもののハイテク株が堅調に推移し日経平均をサポート。開始直後こそ円高進行で100円ほど値下がりしていたがすぐに押し目買いで値を戻した。朝方発表した10-12月期GDP速報が年率換算で2.8%の成長となったことが好感されている面もある。ただ、米国が自動車関税を4月に導入する方針を示したことや、国内長期金利上昇が上値の方も重くさせている。

前週末の米国市場は小売売上高の減少を嫌気してダウ平均は反落した。この日発表された1月の小売売上高は事前予想を大幅に下回ったマイナスとなり失望売りを誘ってしまった。一方、トランプ大統領による相互関税の発動が即時でなかったことから過度な懸念が後退して下値はある程度限定されている。長期金利が低下に転じたこともプラスに働きナスダック指数は3日続伸。米国市場は17日がプレジデントデーの祝日となり3連休入り直前で終盤は動きを欠いていた。

さて、東京市場は今晩の米国市場が休場ということもあって動きの取りにくい展開。1ドル=151円台に入った円高や自動車関税、15年ぶり水準への金利上昇がマイナスに働く半面、米ハイテク株高や日本の堅調なGDP速報がプラスに働いている。トピックスは日経平均より底堅く推移し前週末の下げ幅以上に反発。全体の基調は安定しており企業業績も増額含みで買い方有利の流れは変わっていない。(ストック・データバンク 編集部)