日経225先物 39110 -330 (-0.83%)
TOPIX先物 2753.5 -15.5 (-0.55%)
日経225先物(3月限)は前日比330円安の3万9110円で取引を終了。寄り付きは3万9470円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9480円)にサヤ寄せする形からやや買い先行で始まった。その後、3万9590円まで買われたが、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9550円)水準をキープできず、持ち高調整に伴うロング解消の動きとなった。また、日経平均株価がSQ値(3万9432.64円)を割り込んできたことで、ショートを仕掛ける動きも入ったとみられ、前場中盤にかけて3万9200円まで売られた。
前場終盤にかけてショートカバーが優勢となり、現物の後場開始直後に3万9320円まで下げ幅を縮める場面もみられた。ただし、リバウンド狙いのロングは強まらず、再びショート優勢となり、終盤にかけて下げ幅を広げ、25日移動平均線(3万9110円)まで売られた。
日経225先物は+1σを捉えた後に軟化し、25日線水準まで下げる形となった。前日の大幅上昇に対する反動の範囲内であり、25日線が支持線として機能するかが注目されよう。同線は下向きで推移しており、75日線(3万9060円)とのカイ離が縮小しているため、来週にもデッドクロス発生が意識されてきそうだ。両線を支持線としたリバウンドをみせられないと、再び3万8500円辺りで推移する200日線が意識されそうである。
一方で、トランプ大統領は「相互関税」の導入検討に署名したが、関税の即時発動は見送られたほか、国ごとに調査したうえで個別の対応を取るとしている。導入に向けた調査には時間を要し、交渉次第で関税が回避されるとの期待もあり、貿易摩擦への過度な懸念が後退した。また、ロシアとのウクライナ停戦に向けた動きなども期待され、ショートは仕掛けづらくなるだろう。
また、日経225先物は週間形状では上向きで推移する52週線が支持線として機能しており、3万9230円辺りにある13週線を上回って推移するようだと、リバウンド基調を強めてくる可能性もありそうだ。
そのほか、決算発表が一巡したことで、改めて業績面に着目した売買が入りやすいだろう。本日は指数インパクトの大きいファーストリテイリング<9983>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]の弱さが目立っていた。一方で、ソニーグループ<6758>[東証P]などで決算評価の動きも目立っており、地合いは悪くないとみられる。
NT倍率は先物中心限月で14.20倍に低下した。一時14.26倍をつける場面もみられたが、その後の下げで200日線(14.22倍)を割り込んでおり、NTロングを巻き戻す動きが強まった。ただ、直近で25日線(14.28倍)を捉える動きをみせていたこともあり、週末要因に伴うリバランスであろう。再び200日線での底堅さがみられてくるようだと、NTロングに向かわせる可能性がありそうだ。
手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万7469枚、ソシエテジェネラル証券が1万3608枚、サスケハナ・ホンコンが4329枚、SBI証券が2349枚、JPモルガン証券が2174枚、バークレイズ証券が1938枚、ドイツ証券が1849枚、モルガンMUFG証券が1575枚、日産証券が1332枚、ビーオブエー証券が996枚、野村証券が978枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券1万9912枚、ソシエテジェネラル証券が1万5773枚、バークレイズ証券が5609枚、モルガンMUFG証券が4286枚、JPモルガン証券が4001枚、ゴールドマン証券が2741枚、ビーオブエー証券が2685枚、日産証券が1440枚、野村証券が1218枚、広田証券が926枚だった。