株価指数先物【昼】 中盤にかけての下げでリバランスは一巡

日経225先物は11時30分時点、前日比150円安の3万9290円(-0.38%)前後で推移。寄り付きは3万9470円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9480円)にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まった。その後3万9590円まで買われたが、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9550円)水準をキープできず、持ち高調整に伴うロング解消の動きとなった。また、日経平均株価はSQ値(3万9432.64円)を割り込んできたことで、ショートを仕掛ける動きも入ったと考えられ、中盤にかけて一時3万9200円まで売られる場面もみられた。ただし、25日移動平均線(3万9110円)接近では売り込みづらく、終盤にかけては下げ渋る動きになった。

日経225先物は+1σを捉えた後に軟化し、25日線に接近する形となったが、前日の大幅上昇に対する反動の範囲内であろう。前日に日経平均株価を牽引したファーストリテイリング<9983>[東証P]のほか、東京エレクトロン<8035>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角の下げが重荷となった。

一方で、ソニーグループ<6758>[東証P]など、決算を評価して買われている銘柄が散見されており、地合いは悪くない。週末要因から積極的なロングは限られそうだが、中盤にかけての下げでリバランスは一巡したと考えられ、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.18倍に低下した。一時14.26倍をつける場面もみられたが、その後の下げで200日線(14.22倍)を割り込んでおり、NTロングを巻き戻す動きが強まった。