日経225先物 39470 +30 (+0.07%)
TOPIX先物 2769.5 +0.5 (+0.01%)
シカゴ日経平均先物 39480 +40
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
13日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。トランプ米大統領は、「相互関税」に関する大統領令に署名した。ただ、関税の即時発動は見送られたほか、国ごとに調査したうえで個別の対応を取るとしている。交渉次第で関税が回避されるとの期待もあり、貿易摩擦への過度な懸念が後退した。また、1月の米卸売物価指数(PPI)は前月比の上昇率が0.4%と市場予想(0.3%程度)を上回った。一方、ヘルスケア関連など一部の項目が低下したことで、2月28日発表の1月の米個人消費支出(PCE)物価指数が大幅に上昇するとの懸念が後退した。
NYダウ構成銘柄では、エヌビディア<NVDA>、シスコシステムズ<CSCO>、IBM<IBM>、セールスフォース<CRM>、アップル<AAPL>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、シャーウィンウィリアムズ<SHW>が堅調。半面、メルク<MRK>、ボーイング<BA>が値を下げた。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比40円高の3万9480円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比20円安の3万9420円で始まり、3万9260円〜3万9390円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを上抜けて一時3万9500円まで買われた。買い一巡後は軟化し下落に転じる場面もみられたが、終盤にかけて買い戻されており、3万9470円とプラス圏を回復してナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただし、為替市場で円相場は1ドル=152円台後半と前日から円高に振れて推移しており、輸出関連株への物色を手控えさせそうである。また、日経225先物は前日の上昇で3万9600円まで買われる場面もみられ、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9610円)まで上昇したことで、利食いが入りやすいだろう。
+1σは3万9570円に下がっており、同バンドが抵抗として意識されるようだと、前日の大幅な上昇に対する持ち高調整に向かわせやすい。一方で、米国ではエヌビディアやシスコシステムズなどハイテク株の上昇が目立っていたことで、指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>など値がさハイテク株が日経平均型を牽引する展開が期待される。そのため、下値の堅さは意識されやすく、押し目狙いのロング対応になろう。
オプション権利行使価格では、3万9250円から3万9500円でのレンジを想定する。押し目狙いのスタンスのなか、3万9500円辺りでの底堅さがみられる局面ではショートカバーを誘う形でのロングが強まる可能性がありそうだ。+1σを上抜けてくる局面においては、+2σが位置する4万円の大台が射程に入ってくる。
13日の米VIX指数は15.10(12日は15.89)に低下した。16.33まで上昇する場面もみられたが、200日移動平均線(16.26)、75日線(16.37)、25日線(16.46)が抵抗として意識されており、一時14.98まで下げる場面もみられた。引き続きトランプ政権による関税政策が警戒されるものの、リスク選好に向かわせやすいだろう。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.24倍と小幅に上昇した。200日線(14.22倍)が支持線として意識されるなか、25日線(14.29倍)を捉える場面もみられた。同線に上値を抑えられる形状となったが、支持線近辺で終えていることもあり、NTロングを組成する動きが意識されやすいとみておきたい。