<マ-ケット日報> 2025年2月13日

13日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比497円高の3万9461円で4日ぶりに3万9000円台を回復した。前日の米国株は軟調だったものの、1ドル=154円台に入った急速な円安を好感して一時は600円以上も上げる展開。トランプ大統領が自動車への相互関税の免除を検討していると伝わったことも後押し材料となった。先物では売り方の買い戻しが多かったようだが、やはり3万9000円以下を売るというのはファンダメンタルズ的に無理がありそうだ。

昨日の米国市場はインフレ指標の上振れを嫌気してダウ平均は3日ぶりに反落した。朝方に発表された1月の消費者物価指数が事前予想を上回りさらに前月より伸び率が加速した。これを受けて長期金利が上昇。物価上昇の根強さから次回の利下げが年後半まで先送りされるとの見方が広がった。一方、トランプ関税が医薬品など一部品目で除外されるとの見方があり下値を拾う動きも。ハイテク株の多いナスダック指数は小反発している。

さて、東京市場は日経平均が大きく上昇して直近の安値圏(3万8000円台半ば)からの離脱を鮮明にしてきた。25日移動平均線(3万9140円)も超えて全ての移動平均線をクリア。再びボックス上限の4万円を目指す動きとなっている。トランプ次第で風向きはいくらでも変わってしまうが、金利上昇や円高などへの耐性が十分に示され、春に向けて上値余地のありそうな雰囲気にある。(ストック・データバンク 編集部)