・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:600万円、上限募集額:2000万円 |
・ | 事業会社/CVC出資実績あり |
・ | エンジェル税制あり(優遇措置A及びプレシードシード特例適用) |
・ | みなし時価総額:2億円 |
・ | 類似上場企業:カウリス <153A> [東証G]、ハンモック <173A> [東証G]、FFRIセキュリティ <3692> [東証G]、フーバーブレイン <3927> [東証G]、かっこ <4166> [東証G] |
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算
社内ネットワークを”天気図”のように
(出典:FUNDINNO)
SOLAMILUの山田順貞代表は光通信 <9435> [東証P]でOA機器営業に従事し、全国1位を3回獲得。名古屋のエリアマネージャーに就任後、代理店事業で約800社の新規開拓を手がけ、法人向け携帯電話販売の基盤を築くとともに、同社の子会社で、現在主流の順番待ち受付システムの前身となるスキームを構築しています。
2016年にインターオフィス株式会社を設立。OA機器の販売代理店として大手メーカーの複合機を年間約300台販売し、前期(2024年2月期)の売上は約3.5億円、これまでに1500社以上へサービスを提供するなど、着実に成長を続けています。
そのノウハウと顧客ネットワークを基盤に2023年、SOLAMILUを設立。「顧客自身がネットワーク環境を把握できていないと、販売店側も的確なサポートが難しい」という課題を踏まえ、ブランドと技術力を磨きながら、市場での競争力を強化しています。
(出典:FUNDINNO)
同社は、社内ネットワークの状況を天気図のように直感的に把握できるツール「SOLAMILU」を開発・提供しています。
同ツールでは、ネットワーク構成図上に各デバイスのアイコンが配置され、状況に応じて色が変化。この仕組みで特許を取得しており、専門知識がなくても一目で異常を把握できるUIを実現しています。
「ひとり情シス」の他、専任のネットワーク担当が不在で、障害対応を販売代理店に任せている全国の中小企業向けに特化。不要な機能を排し、誰でも簡単に操作できるシンプルな設計が特徴です。
「2024年3月のリリース以降、わずか10カ月で15社の代理店に登録していただき、大手情報通信系総合商社を含む80社以上に導入されるなど、確かな実績を積み重ねています」(同社)
同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。
【成長のための課題】
・顧客から要望のあった機能の開発
・営業拠点を拡大するための人材確保
【解決方法】
・迅速な開発体制の構築と資金確保
・代表の人脈を生かしたヘッドハンティング
ネットワーク担当者不在の中小企業
(出典:FUNDINNO)
現代のビジネスに不可欠なIT機器とネットワークですが、専任のネットワーク担当者がいない中小企業では障害の原因が分からず、サポートに頼らざるを得ないケースが多いといいます。
こうした企業を支えているのが地元のOA機器販売代理店ですが、「LANケーブルが抜けていただけ」など訪問対応が不要なケースも多いため、人的コストや交通費がかさみ、代理店では非効率な運用を強いられるそうです。
また近年、サイバー攻撃の脅威が急増。中小企業は大企業のサプライチェーンの一部として狙われやすく、ランサムウェアの被害者の約6割が中小企業というデータもあるといいます。
「こうした課題を解決し、中小企業のネットワーク環境を『可視化・効率化・セキュリティ監視』することが弊社の使命だと考えています」(同社)
市場の魅力・事業内容・ビジネスモデル・特徴
(出典:FUNDINNO)
ネットワーク可視化ツールを含むネットワークパフォーマンスツール全体の市場規模は、2024年に300億〜350億円、2028年には500億〜550億円に成長すると見込まれるなど、大きな市場となっているそうです。
「IoTデバイスの増加により、ネットワーク管理の重要性が高まっています。サイバーセキュリティのリスクは増加の一途で、ネットワーク関連ツールのニーズはさらに高まると考えています。AIと機械学習の進化も市場成長の新たな要因です」(同社)
一般的にネットワーク監視ツールは「死活監視(正常に動いているか、停止しているか)」「遅延監視(ネットワークに遅延が発生していないか)」「経路監視(回線の通信量や混雑状況)」「状態監視(CPUやメモリの使用率)」などをカバーしていますが、「多くの他社製品は大企業向けに開発されており、導入や運用には高度な専門知識を要するものが大半です」(同社)。
「『SOLAMILU』は中小企業をターゲットとして、導入の容易さと手頃な価格を強みに市場開拓を図ります。また、近年注目されている経営DXの流れをくみ、クラウド会計サービスのような使いやすいSaaSツールとして提供します」(同社)
(出典:FUNDINNO)
「SOLAMILU」をPCにインストールすると、ネットワークに接続されたあらゆる機器を自動で識別し、構成図として表示。パソコンやスマホ、複合機、ロボット掃除機やエアコンなど、ネットワークに接続された機器はすべて管理できます。
監視対象に設定した機器に異常が発生すると、アイコンの色が変わる仕組みを採用。この、色分けによる可視化技術は特許(第7572023号)を取得しています。
機器の状態はリアルタイムで更新されるため、障害が発生した場合、どこに問題があるのか一目で分かり、迅速な対応が可能になるそうです。
(1)サポート業務の効率化とコスト削減
「SOLAMILU」は販売代理店側もユーザーと同じ画面を見ることができ、的確なサポートが可能。遠隔対応で解決できるケースも増え、サポートコストの削減につながると考えています。
(2)営業支援ツールとしての活用
ネットワーク上の機器情報を記録する機能があり、代理店が販売した機器だけでなく、顧客が登録・公開した機器のメーカー名やリース期間なども管理可能。リース満了時のアラート機能を活用すれば、最適なタイミングで機器の更新を提案でき、営業活動の効率化にも貢献するそうです。
(出典:FUNDINNO)
現在はOA販売代理店と連携して、顧客企業に導入してもらう販売形態をメインとしており、各代理店には「SOLAMILUを販売する権利」を提供、月額5万円のロイヤリティと、顧客企業が登録した端末数に応じて従量料金(1台=1円)を同社が受け取ります(税別)。
代理店が顧客に販売・導入する際の料金は代理店が自由に設定可能で、「必要な機能だけを搭載することで、地域のOA販売代理店や中小企業が導入しやすい価格を実現しています」(同社)。
今後は、代理店を通さずに顧客企業へ販売する直販モデルも計画。「『SOLAMILU』をインストールして使用するだけでは料金は発生しませんが、障害時の有料サポートサービスを用意する予定です」(同社)。
(出典:FUNDINNO)
企業が端末を管理するツールとして「MDM」がありますが、MDMはセキュリティ対策に特化しており、端末の遠隔ロックやパスワード・アプリ管理など、より多くの管理機能があり、従業員100名以上で多拠点を有する企業に適しているそうです。
一方、「SOLAMILU」は比較的小規模の企業をターゲットに、社内ネットワークで発生するトラブルを迅速に把握し、問題解決の機会を提供するものです。サポートを行う代理店の課題にも着目し、サポート業務の効率化や顧客管理のしやすさなどのメリットもあり、「顧客企業と代理店双方にとって、よりスムーズで負担の少ないネットワーク運用を実現したいと考えています」(同社)。
今後の成長に向けて
(1)2027年にIPO準備開始
(出典:FUNDINNO)
(2)短期計画
(出典:FUNDINNO)
順次、機能追加を予定しており、現在は「アプリ検知機能」「チャットサービス」「データ宅配サービス」「AI相談機能」の4つを計画しています。
・アプリ検知機能:登録した端末にアプリケーションがインストールされたことを検知
・チャットサービス:ネットワーク上の端末同士で、ローカルで秘匿性の高いメッセージのやり取りができる
・データ宅配サービス:拠点間でデータ容量の重いデータを安全にやり取りできる
・AI相談機能:ネットワークやデバイスのトラブルに、AIによって解決策を提案
「まずはOA機器販売企業のインターオフィス(親会社)で代表が培ったノウハウを活用し、全国のOA機器販売代理店にアプローチする予定です。DM配布や業界向け展示会のほか、SNS広告やSEOなどオフライン、オンライン両面から事業拡大を図ります」(同社)
(3)中長期計画
(出典:FUNDINNO)
将来的にはBtoC領域への事業拡大を目指して、イベント主催者と参加者が体験を共有できるスマホアプリを開発中です。
イベントごとに発行されたQRコードを参加者が読み込むと、位置情報やアンケートの回答を基におすすめブースを案内したり、主催者や出展者からメッセージを受け取ることができたりするというものを想定しています。
「『リアルタイムで、その場所にいることによるプレミア性』をコンセプトに、球場やコンサートホール、展示場などでも使える、さまざまな機能を搭載していきたいと考えています」(同社)
BtoB、BtoCともにグローバル展開を視野に入れており、2030年をめどに先進国や文化の近いアジア圏にアプローチを開始。「小規模事業所のネットワークセキュリティの底上げとネットワーク構成図の表示形式の世界標準化を目指します」(同社)。
(4)2030年に総代理店数累計429社を計画
(出典:FUNDINNO)
株主構成
同社は以下の事業会社より出資を受けています。
・インターオフィス株式会社
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・カウリス <153A> [東証G]
・ハンモック <173A> [東証G]
・FFRIセキュリティ <3692> [東証G]
・フーバーブレイン <3927> [東証G]
・かっこ <4166> [東証G]
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
SOLAMILU株式会社
名古屋市中村区名駅一丁目1番1号JPタワー名古屋21階
資本金:5,000,000円(2025年1月7日現在)
発行済株式総数:500株(同)
発行可能株式総数:5,000株
設立日:2023年9月1日
決算日:8月31日
※2025年2月7日を効力発生日として、1株を40株とする株式分割に伴う発行済株式総数、発行可能株式総数の変更を実施しており、登記申請中。登記完了後の発行済株式総数は20,000株、発行可能株式総数は1,000,000株となる。
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 山田順貞
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 2,000株
■募集株式の払込金額
1株当たり 10,000円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額600万円を以下の目的に充てる予定。
開発人件費 368万円
採用教育費 100万円
手数料 132万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額1,400万円(目標募集額600万円と上限募集額2,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
開発人件費 500万円
広告宣伝費 492万円
採用教育費 100万円
手数料 308万円
■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(10株)
200,000円コース(20株)
300,000円コース(30株)
400,000円コース(40株)
500,000円コース(50株)
1,000,000円コース(100株)
2,000,000円コース(200株)
3,000,000円コース(300株)
4,000,000円コース(400株)
5,000,000円コース(500株)
10,000,000円コース(1,000株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(50株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(1,000株)を上限とする。
■申込期間
2025年2月15日〜3月6日
■目標募集額
6,000,000円(上限募集額 20,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は16,000,000円とする。
■払込期日
2025年4月1日
■連絡先
SOLAMILU株式会社
電話番号:052-433-9985
メールアドレス:kanri@solamilu.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
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