日経225先物は11時30分時点、前日比480円高の3万9480円(+1.23%)前後で推移。寄り付きは3万9190円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9165円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。現物の寄り付き直後につけた3万9110円を安値にリバウンド基調が強まり、中盤にかけて3万9400円台を回復。買い一巡後は3万9350円〜3万9450円辺りでの保ち合いを継続するなか、終盤にかけてレンジを上抜け、3万9500円を回復した。
日経225先物は25日移動平均線(3万9140円)を上回って始まり、同線を挟んだ値動きもみられたが、早い段階で明確に上放れてきたことで、ショートカバーを誘う流れとなった。ボリンジャーバンドの+1σ(3万9620円)が射程に入ってきたことで、ショートカバーを狙ったロングの動きも強まったようである。
指数インパクトの大きいファーストリテイリング<9983>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]が日経平均株価を牽引しており、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]やリクルートホールディングス<6098>[東証P]の下落影響を吸収した。節目の3万9500円回復で目先的な達成感は意識されそうだが、+1σが射程に入るなかでショートは仕掛けづらいだろう。
NT倍率は先物中心限月で14.28倍に上昇した。200日線(14.22倍)が支持線として意識されるなか、25日線(14.29倍)に接近している。75日線(14.32倍)も射程に入ってきており、NTショートを巻き戻す動きが強まりやすい。