日経225先物 39180 +180 (+0.46%)
TOPIX先物 2753.5 +13.5 (+0.49%)
シカゴ日経平均先物 39165 +165
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
12日の米国市場はNYダウ、 S&P500が下落した一方で、ナスダックは上昇。1月の米消費者物価指数(CPI)は、食品とエネルギーを除くコアCPIが前月比0.4%上昇、前年同月比では3.3%上昇と、いずれも市場予想を上回った。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が遠のいたとの観測から米長期金利が上昇し、売り優勢の展開となり、NYダウの下落幅は一時500ドルに迫る場面もみられた。
ただし、トランプ米大統領がロシアのプーチン大統領と電話協議を行い、ウクライナ停戦交渉開始で合意と伝わり、下げ渋った。また、ジョンソン米下院議長が、トランプ政権は自動車や製薬業界などについて相互関税の免除を検討しているとの見方を示した報じられたことも、リスク回避姿勢をやや後退させた。
NYダウ構成銘柄では、エヌビディア<NVDA>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、シャーウィンウィリアムズ<SHW>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、ホーム・デポ<HD>、キャタピラー<CAT>が下落。半面、ボーイング<BA>、ウォルマート<WMT>、コカ・コーラ<KO>、アップル<AAPL>が買われた。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比165円高の3万9165円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比10円高の3万9010円で始まり、直後に3万8890円まで売られた後に切り返し、3万9050円まで買われた。米国市場の取引開始後にショート優勢となり、一時3万8760円まで売られる場面もみられた。ただし、売り一巡後はショートカバーを交えたリバウンド基調が強まり、終盤にかけて3万9220円まで買われ、3万9180円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。為替市場で1ドル=154円台半ばと円高・ドル安の進行が一服したことも支えになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで75日移動平均線(3万9030円)近辺から始まり、一時3万8760円まで下げる場面もみられたが、ボリンジャーバンドの-1σ(3万8660円)が支持線として意識された。その後の切り返しで25日線(3万9130円)を上回ってきており、ショートカバーを誘う動きが見込まれる。
また、25日線水準では強弱感が対立することになりそうだが、75日線が支持線として意識されるなか、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。下値は-1σがサポートとなるため、まずはオプション権利行使価格の3万9000円を中心とした上下の権利行使価格である3万8750円から3万9250円のレンジを想定。75日線での底堅さから25日線を上回って推移するようだと、+1σ(3万9600円)が射程に入ってくると考えられ、3万9000円から3万9500円のレンジに移行するとみておきたい。
12日の米VIX指数は15.89(11日は16.02)に低下した。一時17.18まで上昇し、200日線(16.25)、75日線(16.43)、25日線(16.58)を上回る場面もあった。ただし、その後の低下でいずれの移動平均線も下回って終えている。トランプ政権による関税政策が警戒されるものの、ややリスク選好に向かわせやすいだろう。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.23倍(10日は14.20倍)に上昇した。一時14.29倍まで切り上がり、25日線(14.29倍)を捉える場面もみられた。また、終値ではこれまで上値を抑えられていた200日線(14.22倍)を上回ってきたことで、NTショートを巻き戻す動きが強まる可能性はありそうだ。