<マ-ケット日報> 2025年2月12日

12日の市場は日経平均が続伸。終値は前営業日比162円高の3万8963円だった。日本の休み期間中の米国株が堅調に推移していたためこの日は買い先行でスタート。一時は300円高と3万9000円台に乗せていた。しかし、買い一巡後は国内に材料がなく戻り売りに押されるいつもの展開。米トランプ政権による予測不能な関税引き上げへの警戒が続き上値を重くさせている。今後は自動車にも関税が及ぶとの報道でトヨタなど自動車株の下げがやや響いている。

昨日の米国市場は主力企業の好決算などに支えられてダウ平均は続伸した。この日発表されたコカコーラの決算が事前予想を上回った。さらに投資判断引き上げのあったIBMも買われ指数をけん引した。午前中は鉄鋼・アルミの関税強化や、自動車や半導体の関税が今後引き上げられる可能性が出てダウ平均はマイナスとなっていたが、主力株への押し目買いから午後は持ち直していった。一方、長期金利がじわりと上昇してハイテク株の多いナスダック指数は反落している。

さて、東京市場は米株高、円安と外部環境はまずまずだったが、米国の関税強化を読み切れず買い方は依然として慎重な様子。半面、個別企業の決算は良好で今期増益を確信しながらしっかりと下値は拾われる図式となっている。チャートでは引き続き200日移動平均線(3万8630円)が強固なサポートラインに。決算発表も今週がピークでPER低下により押し目買い有利な状況といえる。(ストック・データバンク 編集部)