日経225先物 38840 -250 (-0.63%)
TOPIX先物 2741.5 -15.0 (-0.54%)
日経225先物(3月限)は前日比250円安の3万8840円で取引を終了。寄り付きは3万8980円とシカゴ日経平均先物清算値(3万8970円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。現物の寄り付き直後に3万8760円まで下げ幅を広げたが、売り一巡後は前場中盤にかけて切り返し、一時3万9010円と節目の3万9000円を回復。ただし、75日移動平均線(3万9020円)を超えられず、前場終盤にかけては3万8900円近辺での推移となった。後場に入っても3万8800円〜3万8890円辺りでの推移が続いた。
日経225先物は寄り付き直後に3万8760円まで下げたが、ボリンジャーバンドの-1σ(3万8710円)に接近する局面では底堅さがみられた。もっとも、リバウンド局面では75日線が抵抗線として意識されているため、-1σと75日線による狭いレンジでの推移である。日米首脳会談の行方や1月の米雇用統計の発表を控えていることもあり、狭いレンジの方向感がつかみづらい展開だった。
為替市場では、日銀が早期に追加利上げに踏み切るとの観測が強まったことで、円相場は1ドル=151円台と円高に振れて推移した。日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが優勢となるなか、輸出関連株などの重荷となったようだ。
また、前日の大引け後に決算を発表した東京エレクトロン <8035> [東証P]は売り先行で始まり、売り一巡後も日中の安値圏での推移が続いた。アドバンテスト <6857> [東証P]が買い一巡後は軟化したこともあって、先物市場でのリバウンド機運は高まらなかった。日経225先物は前場中盤にかけての価格レンジ内での推移が続いており、仕掛け的な売買も限られ、様子見姿勢が強かった。
一目均衡表では薄い雲であるが、雲下限での攻防をみせている。遅行スパンは実線を下回って推移しているため、テクニカル面では慎重スタンスに傾きそうだ。-1σと75日線とのレンジを継続しているが、75日線を突破したとしても、25日線が下向きで推移していることから、上値余地が限られてくる。来週が決算発表のピークを迎えることで機関投資家は積極的には動けず、短期的な売買に振られやすくなりそうである。
NT倍率は先物中心限月で14.16倍に低下した。一時14.21倍をつける場面もみられたが、200日線(14.22倍)が抵抗線として意識されており、スプレッド狙いの動きは限られた。方向性としては昨年9月以来の14.00倍割れを想定したNTショートに向かいやすいだろう。
手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3212枚、ソシエテジェネラル証券が1万0371枚、サスケハナ・ホンコンが3135枚、SBI証券が2376枚、JPモルガン証券が1608枚、バークレイズ証券が1440枚、モルガンMUFG証券が1132枚、楽天証券が775枚、シティグループ証券が750枚、日産証券が670枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券1万9063枚、ソシエテジェネラル証券が1万4112枚、バークレイズ証券が6325枚、JPモルガン証券が4642枚、ゴールドマン証券が2919枚、モルガンMUFG証券が2901枚、ビーオブエー証券が2056枚、シティグループ証券が1876枚、野村証券が1419枚、SBI証券が1005枚だった。