7日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比279円安の3万8787円だった。前日の米株安や1ドル=151円まで進んだ円高を嫌気して日経平均は開始早々に300円を超える下げを演じた。売り一巡後は好調な決算を発表した企業中心に持ち直して下げ幅を縮小。マクロ的には売られやすいが、ミクロ(個別)的には買いが優勢で指数が大きく崩れるほどはない。欧州の株高も多少の支えとなっている様子。
昨日の米国市場は目先的な高値警戒感などからダウ平均は3日ぶりに反落した。この日は英中銀の利下げを好感して欧州主要国の株式市場が軒並み上昇。米国もこの流れに乗って開始から買いが先行した。ダウ平均は昨年12月にマークした史上最高値(4万5000ドル)に接近したが、その後は高値警戒感などから一転して利益確定売りに押されてマイナス圏へと落ちてしまった。7日には注目の雇用統計の発表も控えており上げ一服もやむなしといった状況だ。
さて、東京市場は米株安、円高と外部環境は振るわなかったが、日経平均が下値200日移動平均線(3万8623円)を割らなかったことでチャート面でも押し目買い有利は何とか保てている。日銀の次なる利上げという憶測が出ている最中にしては下値が堅いといえるだろう。企業業績が好調を維持しており収益面での割高感はほとんどない。PER15倍台は米国よりも割安だ。(ストック・データバンク 編集部)