【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、円高進行でリスク回避の売り優勢 (2月7日)

日経平均株価
始値 38907.76
高値 39007.94(10:09)
安値 38753.20(09:27)
大引け 38787.02(前日比 -279.51 、 -0.72% )

売買高 21億6458万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆5765億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は279円安と4日ぶり反落、急激な円高進行を警戒
2.円相場は一時1ドル=150円台に上昇、精密や輸送用機器が下落
3.米雇用統計や日米首脳会談を控え、後場は様子見姿勢も強まる
4.東エレクの下落が日経平均を押し下げ、トヨタやソニーGが安い
5.決算内容が好感されたF&LCが急伸、メルカリはストップ高に。

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比125ドル安と3日ぶりに反落した。米雇用統計が発表されるのを控え、主力株を中心に利益確定売りが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は4日ぶりに反落。為替の円高進行が警戒されるなか、全体相場は売りが先行した。

前日の米株式市場では、NYダウが3日ぶりに反落。7日の1月米雇用統計の発表を控え、利益確定売りが膨らんだ。また、日銀による追加利上げ観測が浮上し円高が進むなか、この日の日経平均は下落してスタートした。特に、午前9時過ぎには1ドル=150円90銭台に円高が加速。この円高を嫌気する格好で日経平均は前日に比べ300円強下落した。日経平均への寄与度の大きい東京エレクトロン<8035>が下落したことも響いた。その後、為替が151円台に値を戻すと日経平均の下落幅は縮小した。ただ、今晩は米雇用統計に加え、石破首相とトランプ米大統領による初の日米首脳会談が予定されていることから後場にかけ様子見姿勢も強まった。業種別では精密機器や不動産、輸送用機器などが下落し、鉄鋼や海運が上昇した。

個別銘柄では、IHI<7013>や三菱重工業<7011>、フジクラ<5803>が安く、レーザーテック<6920>やソフトバンクグループ<9984>が売られた。トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>、任天堂<7974>が軟調。三井不動産<8801>やフジ・メディア・ホールディングス<4676>が下落した。
半面、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>が高く、川崎重工業<7012>がしっかり。日産自動車<7201>や三菱自動車工業<7211>は値を上げた。キーエンス<6861>や日本郵船<9101>、日本製鉄<5401>が高い。決算内容が好感されたFOOD & LIFE COMPANIES<3563>が急伸し、メルカリ<4385>がストップ高に買われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、中外薬 <4519>、アドテスト <6857>、メルカリ <4385>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約90円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、NTTデータ <9613>、KDDI <9433>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約188円。うち107円は東エレク1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)石油石炭製品、(3)海運業、(4)金属製品、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)精密機器、(3)不動産業、(4)その他製品、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△ピーエス <1871> [東証P]
4-12月期営業利益2.1倍で業績予想「未定」に。
△ライト <1926> [東証P]
上限7.29%の自社株買いを発表。
△東洋糖 <2107> [東証S]
ウェルネオS <2117> が1株2080円でTOB。
△ランシステム <3326> [東証S]
4-12月期経常利益は通期計画超過。
△F&LC <3563> [東証P]
10-12月期営業利益56%増。
△デジハHD <3676> [東証P]
4-12月期営業3割増益で配当上乗せに加え株主優待も実施。
△メルカリ <4385> [東証P]
7-12月期増収増益。
△わかもと <4512> [東証S]
ロート <4527> が株式取得し筆頭株主に。
△サンバイオ <4592> [東証G]
アクーゴ出荷のための規格試験及び特性解析で基準値満たす。
△ニチコン <6996> [東証P]
4-12月期最終利益は通期計画超過し自社株買い・消却を発表。

▼神東塗 <4615> [東証S]
大日塗 <4611> によるTOB価格90円を意識。
▼TOWA <6315> [東証P]
今期経常を23%下方修正。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ニチコン <6996>、(2)メルカリ <4385>、(3)F&LC <3563>、(4)ピーエス <1871>、(5)デジハHD <3676>、(6)ライト <1926>、(7)KHネオケム <4189>、(8)アンビスHD <7071>、(9)ダイトロン <7609>、(10)グリーHD <3632>。
値下がり率上位10傑は(1)TOWA <6315>、(2)インターメス <262A>、(3)都築電 <8157>、(4)ニコン <7731>、(5)板硝子 <5202>、(6)ゴルドウイン <8111>、(7)IHI <7013>、(8)ホトニクス <6965>、(9)コニカミノル <4902>、(10)朝日工 <1975>。

【大引け】

日経平均は前日比279.51円(0.72%)安の3万8787.02円。TOPIXは前日比14.97(0.54%)安の2737.23。出来高は概算で21億6458万株。東証プライムの値上がり銘柄数は751、値下がり銘柄数は827となった。東証グロース250指数は672.12ポイント(1.99ポイント高)。

[2025年2月7日]