ISM非製造景気指数 新規受注が7カ月ぶりの水準に落ち込み

この日発表の1月のISM非製造景気指数は52.8と予想を下回り、前回からも低下した。新規受注が7カ月ぶりの水準に落ち込み、米経済の大くを占めるサービス業の勢いがやや失速していることが示唆された。生活費の高騰を背景に出費を抑える動きも一部で見られ、今後数カ月、活動が鈍化する可能性も示唆している。

調査委員会のミラー委員長は「悪影響を及ぼした要因として、悪天候を挙げた回答者が多かった」と指摘。「前月同様にトランプ関税に関連した準備や懸念も多く言及された。しかし、足元での事業への影響に関する言及はほとんどなかった」という。14業種が拡大。農林業、宿泊・飲食サービス、鉱業などが伸びた。縮小は3業種。

また、12月には2023年以来の水準に急上昇していた仕入価格が落ち着きを取り戻した。一方、雇用は伸びが加速し、23年9月以来の高水準となった。雇用の伸びは納期の長期化を反映している可能性がある。入荷遅延は3カ月ぶりの水準に上昇した。

*ISM非製造業景気指数(1月)0:00
結果 52.8
予想 54.0 前回 54.1
新規受注 51.3(54.4)
雇用 52.3(51.3)
入荷遅延 53.0(52.5)
仕入価格 60.4(64.4)
輸出 52.0(50.1)
輸入 49.8(50.7)
()は前回