日経225先物 38740 -30 (-0.07%)
TOPIX先物 2740.5 +4.5 (+0.16%)
日経225先物(3月限)は前日比30円安の3万8740円で取引を終了。寄り付きは3万9000円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9110円)にサヤ寄せする形で買いが先行した。だが、現物の寄り付き直後につけた3万9110円を高値に軟化し、前場中盤には支持線として意識された75日移動平均線(3万9020円)を割り込んだ。前場終盤に下落に転じると、一時3万8680円まで下げ幅を広げる場面もみられた。
ランチタイムでは3万8750円〜3万8800円辺りで推移し、ボリンジャーバンドの-1σ(3万8750円)水準での底堅さが意識されて、後場中盤にかけてはショートカバーにより3万8910円まで戻した。ただし、75日線水準を意識したリバウンドには向かわず、終盤にかけては再び-1σ水準での攻防となった。
日経225先物は3万9110円まで買われたが、ナイトセッションの終値水準であり、一段高でロングが強まる流れにはならなかった。一方で、朝方に突破した75日線をキープできず、持ち高調整に伴うロング解消に向かわせたようだ。また、為替市場で1ドル=153円前半と円高に振れて推移したことも、前場終盤にかけてのロング解消につながったようだ。ただし、積極的にショートを仕掛けてくる流れにはならず、-1σが支持線として機能している。
日中では3万9000円を回復する場面もみられたが、昨日同様、結局は日中の安値圏で終えており、週初の急落に対する自律反発狙いのロングも入りにくい状況である。-1σや200日線(3万8490円)が支持線として意識されるなか、押し目狙いのロング対応による自律反発のタイミングを見極めたいところであろう。
明日は指数インパクトの大きい、東京エレクトロン <8035> [東証P]の決算発表が予定されている。短期的にはショートが積み上がっているとみられ、決算発表を前にリバランスの動きをみせてくるかが注目されそうだ。足もとでは日米ともにハイテク企業の良好な決算が目立っており、思惑も高まりやすい。
NT倍率は先物中心限月で14.13倍に低下した。14.19倍と上昇して始まったが、その後は一時14.11倍まで下げる場面もみられた。抵抗線として意識されている200日線(14.22倍)から放れつつあり、昨年9月以来の14.00倍割れの可能性もありそうだ。200日線を明確に上抜けてくるまでは、NTショートに振れやすい状況だろう。
手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万5354枚、ソシエテジェネラル証券が1万4242枚、サスケハナ・ホンコンが4410枚、SBI証券が3590枚、JPモルガン証券が2059枚、バークレイズ証券が1834枚、モルガンMUFG証券が1652枚、日産証券が1132枚、ゴールドマン証券が812枚、楽天証券が765枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券2万4724枚、ソシエテジェネラル証券が1万7526枚、バークレイズ証券が6326枚、JPモルガン証券が5109枚、ゴールドマン証券が4310枚、モルガンMUFG証券が3205枚、ビーオブエー証券が2515枚、SBI証券が1621枚、日産証券が1025枚、UBS証券が900枚だった。