1月最後の取引となる本日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比58円高の3万9572円だった。前日の米株高を受けて序盤から130円高と堅調なスタート。週末ということで10時以降は少し伸び悩む場面もあったが、後場に入ると再び買いが優勢になり前場よりも一時上値を広げる基調の強さを見せた。時間外取引の米株先物高や個別企業の決算の良さが買い方に安心感を与えているようだ。1月の東京都消費者物価指数の想定外の上昇も無事にこなしている。
昨日の米国市場は主力企業の決算を好感してダウ平均は続伸した。この日は想定以上に好調な決算を発表したIBMが大幅高となってダウ平均を押し上げた。ダウ採用銘柄ではないがAI関連としてメタなど他の主力株も買われ全体を下支え。朝方発表の米10-12月GDP成長率は事前予想をやや下回ったものの、ミクロ(個別)の力でマクロ指標を跳ね返している。一方、トランプ大統領が改めてメキシコとカナダに25%の関税導入を表明し相場の上値が重めとなってしまった。
さて、東京市場は日米の個別企業の好調な決算を支えに戻り基調を維持しているが、国内では次なる日銀の利上げ、国外ではトランプ氏の関税攻撃を警戒して積極的には買い上げにくい状態にもなっている。それでもこの水準での売り物を徐々にこなし来週以降の再度4万円乗せへの下地を構築しているようにも見受けられる。最近は25日移動平均線も上向きに転じチャート的な形も改善されてきている。(ストック・データバンク 編集部)