27日の市場は日経平均が続落。終値は前週末比366円安の3万9565円だった。前週末の日銀利上げによる目先のアク抜け感から取引開始早々に日経平均は320円ほど値上がりした。しかし、過熱感のあった半導体関連株に売りが出ると指数も軟調となり9時半以降はマイナス圏へ。先物売りも加わって後場には一時400円を超える下げを演じてしまった。トピックスが一貫してプラス圏を維持しているため日経平均採用の値ガサ株の下げに偏った相場だったようだ。
前週末の米国市場は短期的な高値警戒感から目先筋の手じまい売りが出てダウ平均は5日ぶりに反落した。トランプ政権発足とともにダウ平均は4日間で1400ドルも上げていたため、週末に当たるこの日はいったんの手じまいで下落した。翌週にはFOMCがあることも利益確定売りを促す要因となったようだ。また、1月最終週はMS、メタ、テスラ、アップルなど注目企業の四半期決算が発表される。決算内容は期待できるものの先行して織り込んでいる面もあり注意が必要だろう。
さて、東京市場は日経平均が一時は買われながらも半導体関連株の下げによって独自の下げを演じてしまった。中国が高性能AIを開発したことで米国優位が揺らぐとの見方から時間外取引のナスダック指数先物が下落。これが日経平均に影響し下値を広げるきっかけに。これから発表が本格化する12月期の決算を見極めたいとの雰囲気もあり積極的な買いは入らなかった。(ストック・データバンク 編集部)