日経225先物は11時30分時点、前日比210円安の3万9730円(-0.52%)前後で推移。寄り付きは4万0290円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万0480円)にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まった。寄り付き直後につけた4万0360円を高値にロング解消の動きが強まり、中盤にかけて4万円の大台を割り込み、下落に転じた。その後も終盤にかけて下げ幅を広げ、一時3万9680円まで売られる場面もみられた。
週末の米国市場でエヌビディア<NVDA>など半導体株の一角が売られたほか、時間外でグローベックスのナスダック100先物の下落率が1%を超えるなか、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への持ち高調整の動きが強まった。また、中国の新興企業が開発した生成AIの新モデル「DeepSeek」が、米テック企業の脅威になる可能性との一部報道を受けて、ショートも入ったとみられる。日経225先物はボリンジャーバンドの+2σを上回ったことで過熱感が警戒されていたとはいえ、+1σ(3万9830円)を下回ったことでショートが入りやすい。
NT倍率は先物中心限月で14.35倍に急低下し、25日・75日移動平均線が位置する14.36〜14.37倍辺りを割り込んできた。両線が位置する水準ではリバランスも入りやすいと考えられるが、抵抗線として機能してくるようだと、200日線が位置する14.23倍辺りが意識されてきそうだ。