24日の市場は日経平均が5日ぶりに小反落。終値は前日比26円安の3万9931円だった。前日の米国株が続伸した良い流れに乗ってこの日も買いが先行。寄り付きから日経平均は4万円台に乗せてきた。その後も着実に買いが入り大台を維持。中頃には日銀が想定通りの0.25%利上げを発表して上げ幅は300円を超える場面まであった。しかし、材料出尽くし感からそれ以降は失速。週末要因もあって終盤には上げ幅を縮め、最終的にはマイナス圏に落ちて取引を終えた。
昨日の米国市場は景気敏感株に買いが集中してダウ平均は大幅に4日続伸。昨年12月上旬以来の高値水準まで戻してきた。この日はダボス会議でトランプ大統領がOPECに対し原油価格の引き下げを求めたほか、FRBにも金利の引き下げを要求する発言をしたことで景気敏感株に買いが集まった。関税強化に関する新たな材料が出なかったことも安心感に。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500種指数は幅広い銘柄が買われたことで昨年12月以来の最高値更新へ。
さて、東京市場は米株高という支援材料が続いたものの日経平均は5日ぶりに小反落してしまった。注目の日銀の利上げは想定通り行われたが、発表と同時に本日の高値を付けてしまい、その後は目先筋の手じまいに押される結果に。来週以降は米株高や半導体株次第で動きが決まる外部頼みの相場が一段と強まりそう。また、日米で12月の四半期決算発表が本格化するため個別では活発に動きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)