23日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比312円高の3万9958円だった。前日の米国市場で半導体・ハイテク株が大きく上げた流れに乗って、日経平均は開始早々に250円高と買い進まれ、その後も堅調に推移し後場には4万円の大台へと一時乗せてきた。トランプ大統領発の人工知能(AI)関連の大規模投資に期待した値ガサのハイテク株に買いが入り日経平均をけん引している。明日以降はボックス上限(4万円)をどう乗り越えるかがポイントとなるだろう。
昨日の米国市場はトランプ政権のAI大規模投資計画を好感してダウ平均は3日続伸した。同大統領が21日にソフトバンクG、オラクルなどと共に米国のAI開発に最大78兆円を投資すると正式に発表したことが材料となった。エヌビディアやMSも計画に参加する方向で半導体・ハイテク株中心に大きく買い進まれた。また、個別ではネットフリックスが絶好調の決算を発表したことも投資家心理を明るくさせている。S&P500種指数は一時最高値を上回る場面があった。
さて、東京市場は米株高に後押しされて半導体株中心に日経平均が連騰へ。明日には日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えるが、利上げについてはほぼ織り込み済みで大きな波乱はおそらくないだろう。国内企業の第三四半期決算がそろそろ出始めるが、今のところ堅調な業績予想で今期の最終利益が連続で過去最高を更新するとの見方が増えつつある。(ストック・データバンク 編集部)