株価指数先物【昼】 +1σを上回っての推移を継続

日経225先物は11時30分時点、前日比240円高の3万9820円(+0.60%)前後で推移。寄り付きは3万9790円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9805円)にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後には3万9900円まで買われたが、ナイトセッションでつけた高値(3万9940円)を捉えられず、中盤にかけて3万9680円まで軟化する場面もみられた。ただし、積極的にショートを仕掛ける動きはなく、その後はボリンジャーバンドの+1σ(3万9770円)を上回っての推移を継続している。

日経225先物は買い一巡後に利食いとみられる動きもあったが、前場中盤以降は+1σを上回っての推移をみせており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。指数インパクトの大きいソフトバンクグループ<9984>[東証P]は買い一巡後に利食いに押される場面もみられたが、押し目買い意欲の強さから上げ幅を広げている。グローベックスの主要な米株先物は小幅ながらマイナス圏で推移。日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとして積極的なロングは手控えられそうだが、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

NT倍率は先物中心限月で14.50倍に上昇した。一時14.53倍まで上げており、昨年11月6日につけた14.59倍が意識されてきた。東京エレクトロン<8035>[東証P]が下げに転じたほか、アドバンテスト<6857>[東証P]は上げ幅を縮めており、NTロングを巻き戻す動きも入りやすいだろう。ただし、ソフトバンクグループの強い基調が続くなかでは、方向性としてNTロングに振れやすいと考えられる。